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三菱自と日産の両トップ、不正公表直前に面談か…極秘裏に計画された「買い叩き」シナリオ

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 三菱グループ内には、日産が三菱自の株式の34%を2373億円で買い取るという合意内容に「金額が低すぎる」との不満が出ている。ゴーン氏との決着を急ぐ益子氏は、グループ主要各社のトップを訪ね、5月11日にやっと了承を取り付けた。そのため、5月13日に開催された三菱グループの最高決定機関とされる「金曜会」でも「売却価格が安すぎる」といった批判が出ると予想されたが、冒頭で相川氏が硬い表情で「ご迷惑をかけて誠に申し訳ありません」と謝罪し、足早に退席した。金曜会ではその後、三菱自に関する話題は出なかった。

 金曜会のメンバーの1人は、「確かに安すぎる。しかし、余計なことを言って、『じゃあ、あなたが(三菱自動車を)引き受けてください』といわれても返答に困る」と本音を語り、金曜会の現在の雰囲気を「重い沈黙」と表現した。

 確かに今回の買収価格は安い。ゴーン氏は三菱自の株価が問題発覚直前の半値近くまで下がった時点で、益子氏に即決を迫った。資本・業務提携の噂が広がるだけで三菱自の株価は急騰する。そうなったら安値で買えなくなると判断したゴーン氏は、益子氏に早期決着を迫ったわけだ。

 5月12日の記者会見でゴーン氏は「私どもは世界トップ3に入る実力がある」と言い切った。三菱自との資本・業務提携発表直後に、日産の16年3月期決算を発表したが、この席でゴーン社長ははっきりと三菱自を傘下に収める狙いを語っている。

「日産は世界最大市場の中国で、日本メーカーの首位だ。米国では(日本メーカー)2位になって『ホンダ超え』を果たした。日本(国内)で3位とか4位というのはおかしな話だ」

「中国の自動車メーカーが三菱自動車を買収する意向」との情報をキャッチしたゴーン氏が、いち早く先手を打ったとの見方が自動車業界を駆けめぐった。ところが、欧米の投資銀行の幹部は「三菱自動車を買いたいと動いていた中国の自動車メーカーはなかった」と証言している。

 ゴーン氏と益子会長は、4月20日の軽自動車燃費不正公表前に会っており、益子氏は20日に公表することを伝えていた。2人が極秘裏に今回のスキームを固めたという説を裏付ける事実だ。

菅官房長官と日産、異様な関係

 日産の川口均専務執行役員は5月12日、首相官邸で菅義偉官房長官と面会し、三菱自の株式を取得して筆頭株主になる方針を説明した。川口氏は面会後、記者団に「今日、両社の取締役会が開かれて、そこで色々決定される」と述べた。

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