CCCは同9月10日、当時系列会社だった中古書店のネットオフ(現リネットジャパングループ)から購入しており、当初予算を大きく下回る760万円で仕入れていたことを明らかにしたうえで、「より精度の高い選書を行うべき点があった」と謝罪文を発表した。

 それを受けて武雄市は翌11日、予算の差額1200万円余りは「書架の耐震対策に使った」と述べ、不測の事態に備えた対応をしたと釈明した。しかし、市民はこの説明に納得しておらず、今年1月に住民訴訟を提起するに至り、現在も係争中である。武雄市図書館に関しては、昨年7月にも「市とCCCの契約がずさん」として住民訴訟が提起されており、これが2件目である。

 池沢氏が危惧する「公正さが保てない」とは、まさにそうした不正行為を疑われる事態を招きかないという意味である。果たして、多賀城市は武雄市や海老名市と同じ轍を踏まずにいられるのかと、全国の図書館関係者たちから注視されていた。

 では、多賀城市はこれら中古本をいくらで購入しようとしたのだろうか。

 結論は、1冊当たり1000円であった。その金額を聞いたある古書店の店主は、驚きを隠さない。

「すごいですね。5~10年落ちをはじめ、これだけ古い本をそんな価格で売り付けるなんて完全な“ボッタクリ”です」

 だが、ツタヤ図書館のあきれた実態はこれにとどまらない。公共図書館を舞台にした史上空前の“古本爆買い”の背景には、さらに秘密が隠されていたのだ。

 次回は、驚愕の事実を明らかにしたい。
(文=日向咲嗣/ジャーナリスト)

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