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三菱自、再建の意志ゼロか…新取締役に78歳官僚OGや三菱グループ長老だらけ

文=編集部

 小林氏はこれまでほとんど話題にならなかったが、「しゃしゃり出ないお人柄」が買われているのかもしれない。

 伊藤忠では、前厚生労働事務次官の村木厚子氏が社外取締役に就く。異色な存在といえる。

 せんべいなど米菓首位の亀田製菓は6月17日の株主総会を経て、前駐日カナダ大使のマッケンジー・クラグストン氏が社外取締役になる。米菓事業の米国・アジアでの拡大に力を入れており、海外の事情に精通した人を招くというが、せんべいとカナダの取り合わせは少々、珍妙だ。亀田製菓の取締役は1人増え、社内3人、社外5人の計8人になる。社外取締役に外国人が就くのは初めてだ。

人選ミスで株価急落の武田薬品

 懐かしい名前も出てくる。上場目前のストライプインターナショナル(旧クロスカンパニー)は4月12日、社外取締役として元ソニー社長でクオンタムリープ代表取締役の出井伸之氏、元資生堂副社長で21世紀職業財団会長の岩田喜美枝氏、LINE前社長の森川亮氏を招聘した。

 創業者で社長の石川康晴氏はアパレルの新興勢力として期待されているが、IPO(株式の新規公開)に詳しい中堅証券会社のトップは初めて選んだ3人の社外取締役の顔ぶれを見て「そう高い株価にならないのではないか」と指摘し、期待感が萎み始めている。

 株価に影響を与えた社外取締役の人選もある。

 武田薬品工業は5月10日、新任の社外取締役候補を発表した。すると、翌11日の東京株式市場で武田薬品の株価が269円安の5020円と急落。6月2日には4550円まで下げ年初来の安値をつけた。さらに6月6日に4513円となり安値を更新した。業績が冴えないこともあるが、外資系証券会社のアナリストは「経営方針が見えないことに株主(投資家)が苛立っている」と分析する。

 海外でのM&A(合併・買収)について助言を求めるために社外取締役に2人招聘するが、ひとりは「プロ経営者」として知られるLIXILグループの藤森義明・社長兼CEOで、もうひとりは、日産自動車の志賀俊之副会長である。6月29日の株主総会を経て社外取締役に就任する。

 藤森氏は海外M&Aの失敗が原因でLIXILをクビになった。志賀氏も日産自動車社長兼CEOのカルロス・ゴーン氏にいいように使われたあげく、副会長に棚上げされた。武田薬品は、なぜこの2人に海外事業について助言を求めるのだろうか。

BusinessJournal編集部

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