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疲労で死亡事故、10連勤、1日20時間労働、自殺未遂者…ブラック度200%のあの企業!

文=村田らむ
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「SV(スーパーバイザー)という社内資格を取ったら、いわゆるバイトリーダーになれます。ある程度仕事ができて、社員に気に入られれば、入社半年くらいでも可能ですね。時給はアップするし残業も増えるので、がんばれば月収50万円に手が届きます。

 ただ、今回の件で残業が規制されるので、それを“改善”というのでしょうが、正直、残業がなくなれば必然的に年収も数百万円単位で減ることになりますから、やってられないですよ。転職したほうがいいのでしょうが、せっかく取ったSVの資格も社内だけでしか通じません。となれば、今さらほかの会社に行ったところで、相応の給料がもらえる保証もない」(同)

あり得ないスケジュール

 では、仕事内容自体は、どんなものだったのだろうか。世間で言われているように、本当にブラックだったのか。

「繁忙期は10連勤に加えて、昼夜のダブルヘッダーがあったりします。ニュースで話題になっていたのは高ランクの人で、平気で1日16~20時間拘束されます。休憩は2時間ごとに15分。飯やタバコですぐに終わりますね。ちなみにSV以外は、休憩時間は無給です。深夜でも横になれないので、働きながら寝落ちしてしまうこともしばしば。まあ棚卸し中に寝ても死にはしませんが、運転中は危険ですよね。

 一番厳しいのは移動です。8人乗りのミニバンにギュウギュウ詰めになって乗って、ノンストップで現地に向かいます。大阪から岡山、名古屋なんて遠距離の移動もありました。移動中は時給400円しか出ませんから、ホントにつらいですよ。

 そもそも、高速道路で100キロ以上出さないと、時間通り現地に着けないスケジュールを組まれているんですよ。みんな大体運転が荒くて、ガンガン飛ばします。その上、ドライバーは連日勤務で、疲労困憊。実際に死亡事故も起きてますよ。その際、会社からは『後部座席もちゃんとシートベルトするように』と注意があっただけでした。事故って死ぬのは、シートベルトをしていないお前らのせいだと言わんばかりでしたね(苦笑)」(同)

社長からの「プレゼント」

 今月に入り、同社は今回の指摘を受けて、業務内容改善の方策を公表した。そのなかで、これまで実労働時間とみなされ時給計算されていたSVの移動手当については、6月1日より「移動手当」なるものとして支給されると記載されていた。

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