
渋谷や新宿、あるいは浅草など、都内を歩くと必ずといっていいほど外国人観光客を見かけます。そんな彼らが持っている『Lonely Planet』などの「旅行ガイド」や彼らの母国で日本がどのように紹介されているのか、ちょっと気になりませんか?
そんな疑問を持ちつつネットを見ていたら、スペイン語圏のメディア「EL PAIS」が、旅行者向けに「10 cosas que solo podras hacer en Tokio」(東京でしかできない10のこと)と題した記事を配信していました。
読んでみると「ああ、やっぱり」と思うものから「え? これって東京でしかできないの?」と思うものまで様々。やっぱり自分のことって自分ではわかっていないものですね。
(1)マンガの街・秋葉原でオタク文化に浸る
電化製品とマンガの街として、秋葉原はやはり注目の場所。この記事でも秋葉原は「オタクの世界」として紹介されていました。「dojinsi(同人誌)や、ネコロボット・ドラえもんのような子ども向けコミックやhentai(変態=ポルノのこと)まである」と、マンガ文化の充実度がアピールされているとともにMandarake(まんだらけ)、Book Off(ブックオフ)といった個別の店名も。
(2)築地でスシをたらふく
訪れてみるべきところとして2番目に挙げられているのが築地市場。「世界最大級の市場」「今年11月に豊洲に移転予定」といった情報に加えて、「内部を見学できるけど、二部構成で一日120人限定だから早起きすべし」「見学した後はすばらしいスシで朝食をとろう」といった注意点も。
(3)ロボットと踊れるのは東京だけ
「トーキョーは奇妙な娯楽を作り出した」と書かれているのは、新宿の「ロボットレストラン」。「ビキニを着た女性の巨人ロボットと、店内を照らすネオン。このショーは日本でもっともクレイジー」確かに、ダンスには慣れている欧米人も、ロボットと踊ったことはないのかも。
(4)日本のグルメを持ち帰りたいなら「合羽橋」
「日本のグルメの思い出を持ち帰るために」ということで、食品サンプルの街「合羽橋」も外国人に人気のスポット。ゆで卵から、精密な日本料理まで、本物と見分けがつかないほどそっくりに仕上げる技術は、日本特有のものです。
(5)カプセルホテルの泊まり心地は寝台車に似てる?
お金に余裕があるのならできる限り広い部屋に泊まりたい、というのは世界共通ですが、貧乏旅行なら宿泊費はできるだけ削りたいのが本音。その意味で「カプセルホテル」というのは、外国人旅行者にとって経済的かつユニークな体験のようです。
「カプセルホテルの方がやや広く、快適だが、寝心地は寝台車に似ている」とのこと。カップル旅行者なら「rabuho(ラブホ)」、安く泊まりたいなら「manga‐kissa(マンガ喫茶)」もアリ、とされています。
(6)日本に来たからには銭湯に入ってみよう
「sento(銭湯)」や「onsen(温泉)」も、日本に来たら入っておきたいところ。
温泉は世界各地にありますが、銭湯はレア。記事中でも「銭湯と温泉は同じものではない」として両者の違いが解説されています。でも、海外の温泉は水着着用のところが多い一方で、日本は銭湯も温泉も基本的に裸ですから、海外の人には抵抗があるかもしれません。
(7)原宿に行ったら明治神宮でおみくじを
日本の文化を知るために、神社仏閣はぜひ回ってみてほしいですよね。宗教施設は世界中にありますが、日本の珍しいところはお寺にも神社にも、たいてい「おみくじ」があるところ。最近は外国人向けのおみくじも出てきています。たとえば明治神宮には英文仕様のおみくじもあるので、原宿に行ったついでに引いてみては?