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セコムと大戸屋、社内クーデターで泥沼内紛!サンリオ、功労者辞任で創業者の20代・孫を役員抜擢

文=編集部

 セコムは世襲問題を抱えている。6月24日開催の株主総会で、飯田氏の娘婿の尾関一郎氏が取締役に就く予定だ。尾関氏は学習院大学経済卒で、1983年住友銀行(現・三井住友銀行)に入行。01年にセコムが買収して社名を変更したセコム損害保険に転職し、10年に社長に就いた。そして今回の株主総会で序列18位の執行役員から序列5位の取締役に大抜擢される。

 事実上、飯田氏が尾関氏を後継者に指名したということだろう。中山氏をつなぎの社長とし、いずれ尾関氏がセコムのトップに就くとみる向きが多い。

社長が創業家の跡取りを追放した大戸屋

 社長が創業家を追放したのが、定食屋「大戸屋ごはん処」を展開する大戸屋ホールディングスだ。発端は、実質的な創業者である三森久実会長が15年7月、肺がんのため57歳の若さで亡くなったことだ。6月23日に開催の株主総会で窪田健一社長は、創業家に連なる取締役を一掃することになる。

 窪田氏を含む3人を再任し、社外取締役3人を含む8人を新たに選任する。経営陣の顔ぶれを、ほぼ総入れ替えする人事案だ。この人事案に猛反発したのが、久実氏の妻の三枝子氏と長男の智仁氏。筆頭株主だった久実氏から株式を相続した三枝子氏が持ち株比率13.15%で筆頭株主、智仁氏は5.64%の第2位で、合計18.79%を保有している。

 智仁氏は、5月22日付日本経済新聞の記事で、「これだけ大幅に取締役の構成を変えるのに納得のいく説明がない。見識のある社外取締役が全員かわるのは理解に苦しむ」と語っている。

 久実氏が後継者にしようとしたのが智仁氏だった。中央大学法学部政治学科卒業。三菱UFJ信託銀行を経て13年4月、大戸屋に入社。15年6月の株主総会で常務取締役海外事業本部長に就任した。社長付の執行役員から序列4位の常務に大抜擢されたことになる。

 ところが、この人事の1カ月後に久実氏が他界。ここから首脳人事の迷走が始まる。窪田氏は15年11月、智仁氏を常務からヒラの取締役に降格させ、16年2月には取締役辞任に追い込んだ。そして、今年の株主総会で創業家に連なる取締役を一掃するとみられる。窪田氏は、取締役を自分の人脈で固めた。智仁氏は27歳と若く実績もない。力をつける前に社長になる可能性の芽を摘み取ったとの指摘も多い。

大王製紙は“中興の祖”と社長が死闘

 大王製紙の創業家出身で社長、会長を歴任した井川高雄元顧問が、佐光正義社長に対して反撃に出た。高雄氏は大王株を買い増し16年3月末時点で500万株を保有、保有比率3.4%の第6位の株主となった。6月29日開催の株主総会の招集通知でこの事実が明らかになった。15年3月末時点での保有比率は2.6%だった。

BusinessJournal編集部

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