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ヒトラーの格好にドイツ市民はどう反応したか? 『帰ってきたヒトラー』主演俳優インタビュー

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【リアルサウンドより】

 ヒトラーが現代にタイムスリップしてくる喜劇『帰ってきたヒトラー』が現在公開中だ。本作は、2012年にドイツで発売され、200万部を売り上げたティムール・ヴェルメシュによる小説の映画化した作品。現代にタイムスリップしてきたヒトラーが、モノマネ芸人としてブレイクし、民衆の心を鷲掴みにしていく模様を描く。ヒトラーに扮した役者が実際にドイツの街に飛び出し、市民やネオナチといった人々の話を聞くなど、セミドキュメンタリー形式を取っている本作。リアリティを追求するため、ヒトラー役には知名度の低い舞台俳優を抜擢したという。今回リアルサウンド映画部では、主演のオリヴァー・マスッチにインタビューを実施し、ヒトラー役に臨んだ理由や役作りの背景について聞いた。

■「人々が再び洗脳されてしまうリスクを持っているのか試した作品」

ーードイツ人として“ヒトラー”を演じることに対して責任やプレッシャーを感じましたか?

オリヴァー・マスッチ(以下、マスッチ):過度なプレッシャーや責任を感じることはなかったよ。なぜならドイツ人がヒトラーを演じることは、いつの時代でも誰が演じても難しいことだと考えていたからね。そもそも、私がヒトラー役を引き受けた理由は作品のコンセプトに惹かれたからなんだ。フィクションとリアリズムを融合した、セミドキュメンタリーというスタイルにとても興味が湧いたんだ。

ーー興味が湧いた理由を具体的に教えてください。

マスッチ:つまり、現代社会の中にヒトラーのような指導者が現れた時、右派になびいてしまうような隙がまだ人々に残っているのか。さらに言うと、人々は再び洗脳されてしまうリスクがあるのか、というテーマを実験し検証するような映画だった。俳優としても、一個人としてもそこに強く興味を惹かれたんだ。私個人の認識としては、演じていたのは歴史上に存在したヒトラーそのものではなく、極めてヒトラーに近い別の人物だ。ヒトラーになりきることで、現在ドイツで起きている実情を暴くというところが、面白く、魅力的なところだと思っている。

ーー実際にヒトラーの心情を理解するためにどんな努力をしましたか?

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