
アイドルグループ、嵐の松本潤が初めて弁護士役に挑戦した連続テレビドラマ『99.9-刑事専門弁護士-』(TBS系)が19日に最終回を迎えた。同作は平均視聴率17.2%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と今年の民放ドラマではトップの座につたのだが、同じく15日に最終回を迎えた嵐の大野智主演のドラマ『世界一難しい恋』(日本テレビ系)は平均視聴率12.9%、最高視聴率は『99.9~』の平均視聴率にも満たない16.0%を記録してしまい、嵐の中で格差がはっきりと出てしまった。
『世界一~』は大野としては初となるラブコメということで放送前から話題となっており、ヒロインもNHK連続テレビ小説『あさが来た』で人気を集めた女優・波留を起用。さらに脇を固めたのは後輩のジャニーズWEST・小瀧望や“ポストベッキー”と言われる清水富美加とフレッシュな顔ぶれにもかかわらず、高視聴率を獲得することはできなかった。
一方、松本が主演した『99.9~』の共演者というと、過去に共演歴のある榮倉奈々や香川照之、ラーメンズの片桐仁など、演技派ぞろいではあるものの“地味”という印象があった。しかし、最終的に勝利を手にしたのは松本。どんな作品でも裏切らないその強運にはかなり驚かされた。
「もともと、松本さんは癖のある役が上手。『花より男子』(TBS系)の道明寺司や、『きみはペット』(同)のモモなど、難役ばかりを今まで演じてきました。大野さんもいろいろな役を演じるのは得意だと思うのですが、今回はドラマの設定などに問題があったと思います。父親役の小堺一機さんが登場したことで波留さんの出番が減ったり、小池栄子さん演じる秘書と北村一輝さん演じるライバル会社の社長の恋がうまく着地しなかったりと、終わり方がとても気持ち悪いという印象は受けました」(テレビ局関係者)
好評だったドラマは打ち上げも盛り上がったようで、『99.9~』チームは「最後にスタッフ含め関係者全員で抱き合い、記念撮影をするなど最後まで良い雰囲気だった」(関係者)という。これまで恋愛ドラマの帝王だった松本にとっては、今回の作品がヒットで終わったことでさらなる自信につながるだろう。
(文=編集部)