
日曜夜8時台のテレビ番組といえば、双璧をなすのが大河ドラマの『真田丸』(NHK)と『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)だ。「この2番組以外、この時間に何がオンエアされているのか知らない」という視聴者も多いことだろう。
しかし、今、その裏番組で起きた不祥事がテレビ界に大きな波紋を呼んでいる。それが『珍種目No.1は誰だ!? ピラミッド・ダービー』(TBS系)のヤラセ疑惑だ。同番組は、さまざまなジャンルのプロたちが珍種目で対決するという内容である。
問題が起きたのは、6月19日放送分。この回では「双子を見極める対決」ということで4人の専門家が登場、その眼力を競い合った。放送では、3問目で専門家の1人である顔相鑑定士の池袋絵意知氏が脱落、4問目からは解答席から姿を消していた。
しかし、実は池袋氏は最後の4問目まで解答席にいたが、オンエアではCGによって見事に消されていたことが、本人のブログによって明らかになった。また、台本上は専門家を正解数でランキングにする方式だったが、オンエアでは勝ち抜け方式になっていたという。
池袋氏の猛抗議に呼応するように、インターネット上では同番組を糾弾する声が巻き起こり、視聴者からは「面白いと思っていたが、観るのをやめる」「好きだったのに、やらかしたのか」などと落胆が相次いでいる。
あるテレビ局関係者は、「この捏造は『ピラミッド・ダービー』だけの問題ではなく、TBS全体に蔓延する体質そのものだ」と語る。
「『TBSの番組は捏造や過剰演出が多い』というのは、テレビマンの常識です」(テレビ局関係者)
聞き捨てならない証言だが、なぜそんなことが言えるのだろうか?
「TBSで定期的に放送されている人気特番に『ぶっこみジャパニーズ』というものがあります。日本の文化を間違って紹介している外国人を正す、というバラエティ番組です。
問題は、昨年放送された第5弾。スコットランドのラーメン店が『ブレックファストラーメン』と称して、ハッシュドポテトやヨーグルトの入ったラーメンを出していたり、インスタント麺の『辛ラーメン』をゆでた後に水洗いして提供したりする様子が放送されましたが、それらはすべて嘘だったのです。後に店主が『番組側からの要求に応えていただけだった』とフェイスブックで暴露し、物議を醸しました」(同)
ほかにも、この関係者が「ギリギリの演出」と番組名を挙げたのは『ニンゲン観察バラエティ モニタリング』だ。同番組で仕掛けられるドッキリのなかには、すでに事情を知っている「仕込み要員」が数多くいるという。また『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』や『爆報!THEフライデー』についても、「紹介するタレントの描き方が恣意的で、都合が良すぎる」と指摘した。