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黒田尚子「『足るを知る』のマネー学」

スマホで法外な利用料や架空請求、偽物購入…全世代で被害多発、40代が最多?こう対処!

文=黒田尚子/ファイナンシャルプランナー

 09年9月1日の消費者庁発足以降、地方のセンターが増えたことや、15年7月1日から消費者ホットラインの番号の3桁化(188<いやや!>)がスタートし、消費者がセンターへより簡単に相談できる仕組みが整ったことなども要因のひとつ。

 また、15年10月に国民生活センターでは、運用する「PIO-NET(パイオネット)」(消費者が各地の消費生活センターに寄せた相談や対応を蓄積するデータベース)のシステムを一部改良した。

 これまでは情報を登録する際、各地のセンターがいったん情報をまとめ、国民生活センターに報告する形式を取っていた。そのため、平均約1カ月程度かかっていたものを、相談対応の翌日から7日後に自動的に登録するような仕組みに変更。迅速に消費者被害の新たな手口を周知し、被害拡大を防止している。

自分を過信せず、日頃から情報を集めておこう

 いずれにせよ、消費者トラブルの種は、どこにでも転がっている。

 まずは、消費者トラブルに巻き込まれないよう、予防に努めること。そのために、国民生活センターのホームページでは、さまざまな消費者トラブルの事例や注意点が随時掲載されている。日頃からチェックしてどのような事例が発生しているのか、こまめに情報を入手しておくことも重要だ。

 そして、くれぐれも自分を過信しないこと。誰しも、自分が被害者あるいは加害者になる可能性があることを自覚すること。うまい話にはつられないようにすること。もし被害にあった場合にどうすれば良いか、相談先や対応策を知っておくことが大切である。
(文=黒田尚子/ファイナンシャルプランナー)

黒田尚子/ファイナンシャル・プランナー

黒田尚子/ファイナンシャル・プランナー

 1969年富山県富山市生まれ。立命館大学法学部卒業後、1992年、株式会社日本総合研究所に入社。在職中に、FP資格を取得し、1997年同社退社。翌年、独立系FPとして転身を図る。2009年末に乳がん告知を受け、自らの体験から、がんなど病気に対する経済的備えの重要性を訴える活動を行うほか、老後・介護・消費者問題にも注力。聖路加国際病院のがん経験者向けプロジェクト「おさいふリング」のファシリテーター、NPO法人キャンサーネットジャパン・アドバイザリーボード(外部評価委員会)メンバー、NPO法人がんと暮らしを考える会理事なども務める。著書に「がんとお金の本」、「がんとわたしノート」(Bkc)、「がんとお金の真実(リアル)」(セールス手帖社)、「50代からのお金のはなし」(プレジデント社)、「入院・介護「はじめて」ガイド」(主婦の友社)(共同監修)など。近著は「親の介護とお金が心配です」(主婦の友社)(監修)(6月21日発売)
https://www.naoko-kuroda.com/

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