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筈井利人「一刀両断エコノミクス」

最低賃金「引き上げ」は失業の増大を招き、弱者をより苦境に追い込む…経済学の常識

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 これは前述した、一部の人に失業という犠牲を強いて他の人々が得をする構図である。賃金の総額を計算すれば差し引きプラスになるとしても、リベラル派言論人や活動家の理想とする、弱者を救う人道的な政策とはとてもいえないだろう。もしそれを承知で掲げているとしたら、ひどい偽善である。

 低収入に苦しむ人々が、より高い賃金を望むのは当然である。しかしそれを政府に頼って実現しようとしても、誰かを犠牲に誰かが得をするだけだ。なぜなら、政府は自分自身で新たな富を生み出せないからである。

 富を生むのは企業である。企業家が労働者の助けを借り、消費者(労働者自身を含む)が望む良質で安価な商品やサービスを競い合ってつくり出す。労働者全体がより豊かになる方法は、その王道以外にない。そのためにはリベラル派の主張とは反対に、企業がより自由に活動できる規制緩和や減税が必要である。最低賃金引き上げなどという甘い罠に騙されてはいけない。
(文=筈井利人/経済ジャーナリスト)

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