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宇多川久美子「薬剤師が教える薬のリスク」

最も高い「がん消失」率のがん治療薬誕生!抗がん剤よりはるかに効く!根治切除不能でも治療

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日本発の新薬に世界が注目

 しかし、ヒトでの臨床試験もかなり苦労したようです。実際の治療薬候補が完成し治験が始まったのは06年ですが、前述のとおりがん免疫療法自体が信頼されていなかったので、がん専門病院に臨床試験を頼んでも積極的には使ってもらえなかったのです。

 病院には、臨床試験中の抗がん剤が山ほどあり、オプジーボを積極的に使おうというところがなかったのは仕方がない状況でした。しかし、長い時間をかけ少しずつ患者さんの登録が実現していきました。すると、オプジーボは劇的な効果を示したのです。こうなると、医師の中でオプジーボの優先順位が最も上になりました。そこから臨床試験も加速度的に進み、オプジーボが実用化されるに至ったのです。

 免疫をつかさどるPD-1がつくり出す分子を「チェックポイント(関門役)」に見立て、オプジーボは免疫チェックポイント阻害剤と呼ばれます。

 小野薬品には血流改善薬「オパルモン」とアレルギー性疾患治療薬「オノン」の2つの主要薬がありますが、特許切れや後発薬の攻勢もあるなか、オプジーボ効果で小野薬品の市場評価は急速に高まっています。株価も今年に入って急騰しています。

「今後、数年でオプジーボのロイヤルティーだけでも年数百億円は堅い」「オプジーボは単独の薬で20年には予想売上高が83億ドル(約1兆200億円)に達し、世界3位になる」との分析もあります。

 がんの新たな治療法の扉を開け、超高額の薬価を叩き出したオプジーボ。日本発の免疫チェックポイント阻害薬に世界の目が注がれています。
(文=宇多川久美子/薬剤師・栄養学博士)

●宇多川久美子 薬剤師として20年間医療の現場に身を置く中で、薬漬けの治療法に疑問を感じ、「薬を使わない薬剤師」を目指す。現在は、自らの経験と栄養学・運動生理学などの豊富な知識を生かし、感じて食べる「感食」、楽しく歩く「ハッピーウォーク」を中心に、薬に頼らない健康法を多くの人々に伝えている。『薬剤師は薬を飲まない』(廣済堂出版)、『薬が病気をつくる』(あさ出版)、『日本人はなぜ、「薬」を飲み過ぎるのか?』(ベストセラーズ)など著書多数。

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