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『シチズンフォー スノーデンの暴露』と『FAKE』から、“ドキュメンタリー”と“報道”の違いを考察

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【リアルサウンドより】

 もしかしたら本作は、多くの人にこういうイメージを抱かれているかもしれない。

 ニュース映像をつぎはぎし、多様で客観的な視点でスノーデン事件とは何だったのかを検証、スノーデンはニュース映像のフッテージの中だけに登場し、通信やプライバシーの専門家や関係者のインタビューもふんだんに織り交ぜて……というような。

 かくいう筆者もそういうイメージを持っていのだが、実際は全く違っていた。そんな冷静ぶった視線を持った作品ではなく、スリルと興奮に満ち溢れたものだった。

 カメラを持った監督自身がスノーデン事件の当事者である本作は、スノーデン事件をおそらく最も早く、最も身近に撮影した記録映像である。本作が提示する情報は、スノーデン事件を多少知っているものなら既知のものばかりで、スノーデン事件を全く知らなくてもウィキペディアにアクセスすれば簡単に得られてしまう情報が並ぶ。情報としては新しいものは特になく、ニュースや報道として本作を見れば高い価値はない。しかし、その代わりに歴史的瞬間にカメラを通じて立ち会える興奮と感動があり、ドキュメンタリー映画という表現において、一級品の作品だと言える。

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