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赤字転落でも報酬約1億円増のベネッセ社長、増益でも6千万減のカルビー会長

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 藤森氏もプロ経営者として結果を出せなかった。そのため、LIXIL前身のトステムの創業者一族、潮田洋一郎取締役会議長にバッサリと切られた。藤森氏を三顧の礼で迎えたのは潮田氏だったが、プロ経営者は数字がすべてである。

 藤森氏の16年3月期の役員報酬は5億2400万円で、そのうち業績連動報酬が3億円あった。つまり、15年3月期の3億1200万円から2億1200万円の大幅なアップになる。

 ところが、有価証券報告書には、「業績連動報酬は中長期(2015年4月~18年3月)の業績連動報酬に係わる役員賞与引当金の繰入額であり、支払いは行われておりません。なお、平成27(2015)年度の短期業績連動報酬は0円であります」と記載されている。18年3月期の決算が確定してから業績連動報酬の額は支払われることになる。赤字経営が続けば、業績連動報酬はなくなる可能性もある。それでも2億2400万円の役員報酬を得ており、前期より上がっている。

 原田氏も藤森氏も、赤字経営に陥りながら2億円超の役員報酬を手にしたことになる。普通の役員なら、これだけ赤字を出せばゼロ査定だが、結果を出せなくてもプロ経営者はしっかり報酬をもらうということらしい。

 さらに不可解なことがある。ソニーは社外取締役に原田氏を続投させるという。6月17日に開いた株主総会で社外取締役として再任したのだ。また、武田薬品工業は6月29日に開いた株主総会で藤森氏を社外取締役に迎えた。

 捨てる神あれば、拾う神あり。落日を迎えたプロ経営者のブランド価値は、まだあるということなのか。一部に信奉者がいるのかもしれない。

資生堂の魚谷雅彦社長の役員報酬は1億1900万円

 資生堂の魚谷雅彦社長の15年12月期の役員報酬は1億1900万円。これは決算期変更に伴う15年4月から12月までの9カ月分の報酬だ。

 15年3月期の1年間の役員報酬は6300万円だったから、大幅にアップした。役員賞与が600万円から4600万円に4000万円増えた。業績を回復させ、結果を出したからである。

 魚谷氏は外資系企業を渡り歩き、日本コカ・コーラの社長などを歴任したプロ経営者だ。資生堂の前田新造会長兼社長(当時)から「資生堂のブランドを再生してほしい」との要請を受けて、14年4月社長に就任した。

 それから2年。15年12月期連結決算(9カ月決算)の純利益は232億円。従来予想の130億円を100億円超上回った。インバウンド(訪日旅行客)消費の神風が吹き、特に中国人観光客の化粧品の爆買いで高価格帯のブランド化粧品が売れた。爆買いがピークを過ぎた今期以降が魚谷氏の正念場となる。資生堂のブランド再生が数字となって表れるかどうかにかかっている。

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