ビジネスジャーナル > 企業ニュース > ソニー、絶望から奇跡の完全復活  > 5ページ目
NEW
片山修「ずだぶくろ経営論」トップインタビュー 第1回 平井一夫氏(ソニー代表執行役社長兼CEO)前編

絶望から奇跡の完全復活…ソニー平井社長が激白、4年の覚悟の「構造改革」全真相

構成=片山修/経済ジャーナリスト、経営評論家

平井 小さな例ですが、たとえばテレビにしても、私はケーブルが見えるのはダメなんですよ。だからケーブルが見えないデザインにした。

 それから、デジタルスチルカメラのハイエンド商品は、機能は進化してもいいけどデザインは変えるなといいました。高額商品のデザインをすぐに変えてしまうと、早く買ったお客様はガッカリする。デザインが同じなら、機能が変わってもお客様は安心する。

 つまり、価格じゃないところで、お客様に喜んでいただけるところはなんなのか。それを考えることが大事だと言ってきたんですね。

※次回後編へ続く

【平井さんの素顔】

片山 ストレス解消法を教えてください。

平井 昔は自転車によく乗っていましたが、この頃あまり乗っていなくて、できるだけ毎日ランニングマシンでジョギングしています。なるべく時速8キロで1時間。海外出張でも滞在先のジムの営業時間はインプットしてもらいます。

 あとは、クルマが好きなので、高速道路をガー!みたいな。屋根が開かないクルマはクルマじゃないくらいに思っているので、オープンカーです。ソニー製品は好きですが、クルマも同じくらい好きですね。

片山 自分の性格を一言で表すとどうですか。

平井 明るい頑固オヤジですかね。頑固ですが、決めるまでは人の話を聞きます。異論を求める。
(構成=片山修/経済ジャーナリスト、経営評論家)

絶望から奇跡の完全復活…ソニー平井社長が激白、4年の覚悟の「構造改革」全真相の画像4ソニーの平井一夫社長(左)と経済ジャーナリストの片山修氏(右)

片山修/経済ジャーナリスト、経営評論家

片山修/経済ジャーナリスト、経営評論家

愛知県名古屋市生まれ。2001年~2011年までの10年間、学習院女子大学客員教授を務める。企業経営論の日本の第一人者。主要月刊誌『中央公論』『文藝春秋』『Voice』『潮』などのほか、『週刊エコノミスト』『SAPIO』『THE21』など多数の雑誌に論文を執筆。経済、経営、政治など幅広いテーマを手掛ける。『ソニーの法則』(小学館文庫)20万部、『トヨタの方式』(同)は8万部のベストセラー。著書は60冊を超える。中国語、韓国語への翻訳書多数。

絶望から奇跡の完全復活…ソニー平井社長が激白、4年の覚悟の「構造改革」全真相のページです。ビジネスジャーナルは、企業、, , , , の最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!