ビジネスジャーナル > 企業ニュース > ミキハウス、なぜゼロから世界トップに  > 6ページ目
NEW
片山修のずだぶくろトップインタビュー 第2回 木村皓一氏(株式会社ミキハウス代表取締役社長)

ミキハウス、ゼロから世界トップブランドへの「無私の経営」…五輪選手を多数輩出の理由

構成=片山修/経済ジャーナリスト、経営評論家

木村 MBAを取得した社員のうちひとりは、世界にミキハウスを広めたいといって、アメリカ・ミキハウスの社長を志願したんです。そのまま米国開拓、ヨーロッパも任せています。志を持った人を誰かが支援してあげないと、日本の若者はつまらん方向にいってしまう。

人間の可能性を信じる

片山 ミキハウスは、マニュアルがない会社ですよね。選手の支援や、若手社員の夢を応援することに加えて、マニュアルを設けないということにも、木村さんの「人を信じる」という哲学が貫かれているように思います。木村さんは、ご自身の経験もあってか、人間の可能性を信じて、賭けていらっしゃる。

木村 働く本人の自覚さえあれば、マニュアルは不要でしょう。優秀な人間が目的をもって集まれば、そのチームは強い。マニュアル的な管理をする必要がないということです。

片山 オリンピック選手と相通じるところがありますね。

木村 そうです。一緒、一緒。

片山 それにしても、自分の会社からオリンピック選手が17人も出ているとなると、社員も嬉しいでしょうね。

木村 そうです。モチベーションもあがります。その意味で選手たちは大きく貢献していますよ。

片山 では最後に、夢はなんですか。

木村 日本発、「メイドインジャパン」のラグジュアリーブランドとして、ミキハウスを世界に発信して、認知されたいですね。

【木村さんの素顔】

片山 ストレス解消法を教えてください。

木村 野球ですね。若い人と一緒にプレーをすることです。

片山 好きな食べ物、苦手な食べ物はありますか。

木村 好きなのはトマト、苦手なのはエビ。

片山 いってみたい場所、もしくは再訪したい場所がありますか。

木村 長崎県壱岐市の、辰の島です。

片山 最近お読みになった本はありますか。

木村『和の国富論』(藻谷浩介・新潮社)を読みましたね。

(構成=片山修/経済ジャーナリスト、経営評論家)

ミキハウス、ゼロから世界トップブランドへの「無私の経営」…五輪選手を多数輩出の理由の画像4

片山修/経済ジャーナリスト、経営評論家

片山修/経済ジャーナリスト、経営評論家

愛知県名古屋市生まれ。2001年~2011年までの10年間、学習院女子大学客員教授を務める。企業経営論の日本の第一人者。主要月刊誌『中央公論』『文藝春秋』『Voice』『潮』などのほか、『週刊エコノミスト』『SAPIO』『THE21』など多数の雑誌に論文を執筆。経済、経営、政治など幅広いテーマを手掛ける。『ソニーの法則』(小学館文庫)20万部、『トヨタの方式』(同)は8万部のベストセラー。著書は60冊を超える。中国語、韓国語への翻訳書多数。

ミキハウス、ゼロから世界トップブランドへの「無私の経営」…五輪選手を多数輩出の理由のページです。ビジネスジャーナルは、企業、, , , , の最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!