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縮むLINE、成長終了か…拡大から守りへ転換、「4カ国のみ集中」宣言と今後の戦略

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LINEはかねてよりプラットフォーム展開に力を入れており、コミュニケーションを起点としたLINEのポータル化を推し進めている

次世代のコミュニケーション需要獲得が勝負所に


 LINEはゲームを主体としたプラットフォーム展開ではすでに大きな成功を獲得しているし、スタンプによる収益化でも高い売り上げを上げているなど、プラットフォーム展開では大きな実績を持っている。また最近では、「LINE Pay」「LINEポイント」の本格展開で決済の分野にも力を入れつつあるほか、日本でMVNOによるモバイル通信事業「LINEモバイル」の展開も予定しており、アプリの内側だけでなく外側でもユーザーを囲い込む取り組みを進めようとしている。

 しかしながら4カ国に閉じた展開では、Facebook MessengerやWhatsApp Messengerを抱える米フェイスブックや、莫大な人口をベースに中国でWeChatのプラットフォーム化を推し進めるテンセントなどと比べると、成長の面では見劣りしてしまうのも事実だ。国によるメッセンジャーアプリの優劣がある程度決まってしまったことを受け、LINEの成長も今後鈍化するのではないかという懸念も、最近は少なからず見られるようになってきた。

 当面は4カ国でのプラットフォーム展開で売り上げを高めていく考えのLINEだが、その後の成長を実現する起爆剤は何になると見ているのだろうか。この点について、出澤氏は「スマートポータルが次の大きな波になる」と話している。まずは4カ国で、LINE上で多様なサービスが利用できる、Web上のポータルに代わるポータルサービス化を推進。その上で、世界的に通信環境が向上するであろう次のタイミングで、そのスマートポータルを世界的に拡大していく考えのようだ。

 LINE、ひいては多くのメッセンジャーアプリは、フィーチャーフォンからスマートフォンへとユーザーが移行するタイミングで急速に普及した経緯がある。それゆえ、次に同様のパラダイムシフトが起きるであろうタイミングを見計らって自社のサービスを拡大していくのが、LINEの狙いとなっているようだ。

 だがLINEが推し進めているポータル化は、あくまでLINEというコミュニケーションの上に成り立っているものだ。LINEのコミュニケーションが広まっていない国や地域で、LINEのポータル化が容易に推し進められるとは考えにくい。次のパラダイムシフトがどのようなかたちで訪れるかは想像できないが、LINEのスマートポータル戦略を推し進めるためには、パラダイムシフト時に新しいコミュニケーションニーズをいかに先手を打って獲得できるかが、次の大きな勝負所となることは確かなようだ。
(文=佐野正弘/ITライター)

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