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社会の底辺化するJリーガー…給料12万、平均25歳で引退 「スペックなし」で就職困難

取材・文=酒井政人/スポーツライター
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「J3の選手でいうと、若手は『上を目指してやるぞ』という選手が多いのですが、20代後半になると、『サッカーが好きだから、できるだけ長くプレイしたい』と考えている人の割合が増えてきます。そして、引退後のことは基本的に考えていない選手がほとんどです」(同)

 選手として稼ぐことが簡単ではない彼らは、引退後のセカンドキャリアでさらに苦しむことになる。

サッカーコーチのギャラも低収入

 引退したJリーガーたちが、真っ先に考える仕事はサッカーコーチだ。Jリーグチームの下部組織を含めて、少年たちにサッカーを教えるクラブは多く、就職先には困らないという。しかし、Jリーグの人気クラブでもコーチの給料は高くない。「25歳で月給20万円」くらいが一般的だ。さらに、仕事を長く続けたからといって、給料はさほど上がらないうえに、単年での業務委託契約がオーソドックスだ。

 そのため、家族を養っていかなければならない年齢になると、一般企業に転職する人も少なくない。だが、そこにたどりつくまでの道のりも困難だ。社会人サッカーチームの運営を通じて、選手のセカンドキャリアをサポートしている吉田祐介氏も、サッカー選手の就職活動状況を嘆いている。

「20代前半なら第二新卒という立場で、未経験でも可能性のある人材を採用する有名企業はそこそこあります。しかし、30歳近くになると、ある程度の企業に転職するのは困難です。当然、ビジネスパーソンとしてのキャリアがあれば、何歳でも転職はできると思いますが、サッカー選手・コーチというキャリアは“スペックなし”とみなされてしまいます。新卒と変わらないキャリアで、年齢だけは上というのが現実です。

ひとりなら月20万円でも生活はできますが、結婚すると家族のことを考えて、サッカーコーチよりも給料のいい会社に転職しようと考える人が増えてきます。ただし、サッカーで得た知識や経験を生かせる仕事を探すにしても、ビジネスパーソンとしての実績がなければ厳しいです。そのため、サッカーのキャリアは関係なく、単に求人のある会社に入るという感じになります。それでも、サッカーコーチよりは給料が安定していますし、週休2日という条件に感動する人もいるほどです。サッカーで一生食べていくということは、ほぼ無理なのが現状です」

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