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鷲尾香一「“鷲”の目で斬る」

身体・知的障害者への虐待、激増の衝撃的実態…身体的・性的・心理的虐待データ一覧

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多い経済的虐待


 以上よりわかるように、虐待の障害種別では知的障害者が553人ともっとも多く、虐待種別では経済的虐待を受けた障害者が855人ともっとも多くなっている。障害者の多くは、賃金の未払いや過少の賃金しか支払われないなど経済的虐待を受けるケースが多い。特に、障害者のなかでも知的障害者に対しては、経済的虐待が493人と圧倒的に多くなっている。

 経済的虐待に次いで多いのが、心理的虐待と身体的虐待だ。身体障害者では心理的虐待が多く、知的障害者では身体的虐待が多くなっている。特に、身体的虐待は前年度の23人から3倍超の73人に激増していることは、今後を危惧せざるを得ない。

 では、障害者虐待が認められた507の事業所のなかで、誰が虐待を行っているのかと言うと、事業主が前年度258人から192人増加(前年度比74.4%増)し、450人ともっとも多く、全体の86.7%を占めている。次いで、所属の上司が48人(同11.6%増)となっている。本来であれば、障害者を同僚や周囲から守り、障害者に対してもっとも寛容であるべき事業主や上司が、率先して虐待を行っている。なかには、10人の性的虐待も含まれている。

 7月26日付本連載記事『「いじめ・嫌がらせ」による自己都合退職が激増していた!社員が加担も蔓延』でも、会社でいじめ・嫌がらせが蔓延している実態を記した。企業経営者も社員も基本的人権の前では平等であり、いじめや嫌がらせ、虐待をする権利など誰も持ってはいない。
(文=鷲尾香一/ジャーナリスト)

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