ビジネスパーソン向け人気連載|ビジネスジャーナル/Business Journal
政府・中央銀行が好き勝手にお金を発行し、金利を決定する現在の金融制度について、ギルダー氏はこう批判する。
「通貨を印刷するにせよ金利を人為的に抑えるにせよ、貨幣の価値を操作して富を生み出すことはできない」
金本位制は1971年のニクソン・ショックで完全に姿を消すまで、米国が世界一の経済大国に成長するのを支えた。それからまだ半世紀もたたない。頭から「トンデモ」と決めつけるのでなく、そのメリットについて冷静に考えてみてもいいだろう。
(文=筈井利人/経済ジャーナリスト)