NEW

死者の脳=記憶を「覗き見る」技術が現実味…死刑囚の記憶から冤罪判明の可能性も

【この記事のキーワード】

, ,

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 この作品の公開直前には、の特定の場所を刺激することで、アルツハイマー病によって失われたはずの記憶を蘇らせることに成功したというニュースも流れた。本田は「1952年の鉄腕アトムの登場からヒューマノイド(ヒト型)ロボットの実現までほどの時間をかけずに、この作品に描かれた世界が現実となる可能性は十分にある」とも指摘している。

 監督は大友啓史。『るろうに剣心』シリーズのヒットで知られ、DNA捜査をテーマにした『プラチナデータ』の撮影でも指揮をとった。大友はNHK出身で、NHK時代は連続テレビドラマ『ハゲタカ』や大河ドラマ『龍馬伝』でもチーフ演出を務めてきた。大友は言う。

「映画を見てくれるお客さんが、グロテスクさを感じる映像もあるかもしれないが、これからの社会に必要なテーマだという直観がある。死後に脳を覗かれ、可視化されるということは、おぞましいことかもしれないが、科学技術の進歩でそれが可能になるかもしれない。そこから逃れる人間のあがきのようなものも描きたかった」

サイエンスに翻弄される人間を描く

 この映画は未来ものでありながら、ハリウッドのSF映画にありがちなテクノロジーや未知の生き物との対峙などがテーマではなく、あくまでも「人間」に基軸が置かれている。サイエンスの暴走を描くというよりも、サイエンスに翻弄されつつ、いつの時代になっても変わらない人間の本質を描こうとしているようにも見える。

 大友は撮影技術にもこだわることで知られる監督だ。今回の撮影では、役者の頭に撮影カメラ付きヘルメットをかぶせた「主観カメラ」を用いた。俳優が演技しながら、その目線となるカメラを装着して撮影するという手法だ。

 人の記憶を蘇らせて可視化する話が映画の中心となっているだけに、映像では客観的世界や主観的世界、他者の記憶などが入り混じって表現されている。「主観カメラ」を用いることで、役者の心情的な震えなどカメラマンが撮影する以上に感情的な「絵」が撮れたという。(敬称略)
(文=井上久男/ジャーナリスト)

死者の脳=記憶を「覗き見る」技術が現実味…死刑囚の記憶から冤罪判明の可能性ものページです。ビジネスジャーナルは、エンタメ、, , の最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!

Ranking
  • エンタメ
  • ビジネス
  • 総合
BJ おすすめ記事