13日深夜、ジャニーズ事務所は報道各社宛のFAXで、SMAPが今年12月31日をもって解散することを正式に発表した。スポーツ各紙は自社ニュースサイト上で速報を打ち、リオ五輪を中継していたNHKもテロップで報じた。一方、ジャニーズサイドによる相変わらずの“キムタクフォロー”には、業界内から疑問の声が聞こえてくる。
かねてから報じられているように、SMAPは昨年後半から元チーフマネジャー・飯島三智氏の退職に伴うメンバー内分裂に揺れていた。当初こそ飯島氏のほか5人全員が、一致団結してジャニーズを抜けることを目指すという流れだったものの、木村拓哉だけが反旗を翻すかたちで残留を決めたという。
「そこで4人のメンバーたちは、飯島氏と対立関係にあったメリー喜多川副社長側へ“寝返った”木村への不信感を募らせていった。なかでも香取慎吾は、木村とともに活動することを徹底拒否し、結果的にこれが解散へとつながったようです」(テレビ局関係者)
そして各スポーツ紙では、全メンバーのコメントとともにグループの解散が1面で報じられることに。各メンバーがファンや関係者への謝罪をするなかで、木村は「正直なところ本当に無念です」「本当に情けない結果になってしまいました」と、自分の意志はグループの存続であることを全面的にアピールするコメントをしていた。
「さらにジャニーズによるFAXでも、『メンバー数名より<休むより解散したい>という希望が出たことを受け』と、解散が“一部メンバー”による希望であることを表明。これは結局、SMAP解散において『木村は悪くない』というアピールにほかなりません。年始の分裂報道でも、ジャニーズサイドは『木村だけが正しい判断をした』という論調の情報をしきりに流していたことから、逆に木村への猛バッシングが発生してしまったことをまったく理解していないのです」(同)
確かに解散の引き金を引いたのは香取かもしれないが、問題はそれを木村が良しとしてしまった部分だろう。
「本心はどうあれ、一連の事態について木村が香取に頭を下げれば、このタイミングでの解散だけは阻止できたはず。結局のところ、木村はグループの存続よりも、今後自らがジャニーズでやっていくための道を選んだというワケです。そして年始の反省を生かさずに木村以外のメンバーを悪者にするかたちで発表したジャニーズ事務所は、ファンをまったく見ていないといわざるを得ません。この方法論が通用すると思っているのであれば、SMAPとともにジャニーズ事務所も終わったというほかありませんね」(スポーツ紙記者)
なお、ジャニー喜多川社長は分裂騒動が一段落した5月に「僕は命をかけても(SMAPを守る)」と、スポーツ紙の取材に大見得を切っていた。事務所トップの熱望さえあっさりと覆されたことに、ジャニーズ事務所のパワーダウンを嘆く声も多い。
(文=編集部)