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「不運」が大事!? 40年将棋の世界に生きた人間が悟った、「運を味方につける方法」

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 結論からいえば、米長氏は若手と積極的に交流を図ることで局面を打開した。

 きっかけは、若手棋士との会話だった。

 ある若い棋士から、「過去の対局を調べれば、あなたの得意技はすべて分かる」「自分の得意技を捨てたほうがいい」と言われたのだ。

 米長氏は当時の自身の頭の中を「ガレージ」になぞらえて、こう述べる。「そのときの自分は、ガレージの中が中古車でいっぱいになっていた。それらをどんどん捨て、新車を入れていかなければと思った」と。

 つまり、そのとき彼は自分の持ち技を「更新」する必要があると感じた。そこで毎週土曜日に「米長道場」なる研究会を開くことを決め、当時、まだ十七歳だった羽生善治氏を含め、総勢四十名ほどの若手を集めたのだ。

 この研究会を通じて若手から多くの刺激をもらった米長氏は、4年間タイトルに見放される不運から脱し、五十歳を目前にして、6期ぶりに王将位に返り咲いた。

 勝負事の節々に関わってくる「運」は、自分ではどうにもならないことだと考えがちだが、実はそんなことはない。少なくとも、運について考えに考えてきた米長氏はそう考えてはいないだろう。

 思い通りにならない運をいかに自分に引き寄せるか。行き詰まりを感じている人ほど、氏の言葉から気づくことは多いのではないだろうか。
(新刊JP編集部)

※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

BusinessJournal編集部

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