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SMAP解散「統制報道」のスポーツ紙とテレビの「死」…ジャニーズ見解垂れ流し、事実隠蔽同然

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SMAP内の対立を煽る解散報道に違和感


 ジャニーズ事務所のメンバーに対する報道姿勢が、例えばAKB48など女性アイドルの報道とは異なり、「御用記者」と「暴露記者」の両極端しか存在せずに、ジャニーズのタレントを批評できる人たちを事実上「排除」してきたことは、アイドル批評の世界では既知の事実であった。

 実際に、事務所側が何かを直接コントロールしているのではない。ジャニーズを批評する上で、多くのメディアは「“事務所のあり方”に触れるな」などと事前に注意を与えることが多い。

 今年1月のSMAP「騒動」の時、筆者の経験した限りでも、事前にそのような注意を受けたことがある(このビジネスジャーナルは、その時も今回も、そのような制約は一切ない)。このため、1月の「騒動」の時も、そして今回もSMAPが直面する問題を包括的に、ほどほどの客観性と批評精神で分析することが困難な状況が続いている。

 このジャニーズを取り巻く「外からの接触の排除」とでもいえる空気は、批評家の矢野利裕氏の新刊『SMAPは終わらない~国民的グループが乗り越える「社会のしがらみ」』(垣内出版)でも、矢野氏と中森氏の対談というかたちで詳細に解説されている。

 今回、SMAP解散報道に、何かこの種の事前統制的な「空気」(あるいは先のいくつかの記事にあるように、事実としても統制されていたのかもしれない)が濃厚にあったことは、ネットを中心に多くのファンや今回の報道に関心を持った人たちが気付いていることでもあるだろう。

 特に筆者は、報道の多くがメンバー間の対立関係を「解散」の主因にあげ、他方で、昨年来からの事務所との対立がまるでなかったかのごとく触れられていないことに大きな違和感を抱いた。まるで、事務所にはなんの問題もなく、メンバー内部のもめごとが主因であるかのようである。

 先の『SMAPは終わらない』の中で、矢野氏は1月の『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)での一列に並んで謝罪した風景を、「SMAPが国民に与えていた『自由』の素晴らしさをまったく裏切るものであった」と批判している。

 ジャニーズ事務所やそれを取り巻くメディアへの視線は、今も厳しいものがある。それをまったく無視したかのような今回のメディア各社の解散報道のあり方は、日本の商業的文化シーンにとって、決して好ましいものではないだろう。

 矢野氏の本は題名だけを見ると誤解を受けるが、ぜひ一読されたい。そこには、停滞する日本社会に現れた異端児かつ革命児でもあったSMAPへの同世代による熱いエールと懸念が、客観的な視座の下で詳細に記されている。

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