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通話し放題、基本料0円…格安スマホへ大手キャリアから利用者大移動の兆候

文=佐野正弘/ITライター
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 今年に入ってから、楽天モバイルが1月に「5分かけ放題」の提供を開始したのを皮切りに、NTTコミュニケーションズやインターネットイニシアティブ(IIJ)といった大手のMVNOまでもが通話定額サービスの提供を開始。大手キャリアでは当たり前に提供されている通話し放題サービスが、いくつかの制限があるとはいえ利用可能になったことは、メイン回線として利用するユーザーを獲得する上で大きな意味を持つといえるだろう。

キャリア系サービス共に積極攻勢に出る

 ほかにも、このタイミングで攻めの姿勢を打ち出すMVNOは多い。「FREETEL」ブランドでスマートフォンや通信サービスを提供するプラスワン・マーケティングは、月額299円から利用できる「使った分だけ安心プラン(NTTドコモ回線)」の基本料を、最大2年間0円にするキャンペーンを9月5日まで実施。さらにエムティーアイの音楽サービス「music.jp」が2カ月間無料で利用できる「music.jp 400コース for FREETEL」(月額400円)を契約すると、基本料の割引がが最大3年間0円に伸びるとしており、割引施策で加入者拡大に向けた取り組みを加速していることがわかる。

 実店舗での販路を拡大し、加入者拡大につなげようとしているのが、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)傘下のトーンモバイルだ。同社はこれまで、「TSUTAYA」「蔦屋家電」などCCCの直営店で、独自のスマートフォンと通信サービスのセット「TONE」を販売してきたが、その販売を全国のフランチャイズ店舗へと本格展開を開始。7月末時点では29店舗で販売を開始しているとのことで、今年度内には全国200店舗での販売開始を予定しているという。

 一方で、キャリア系のサービスも負けじと新戦略を打ち出している。主要3キャリアのなかで低価格サービスの取り組みが最も遅れていたKDDIは、UQコミュニケーションズが同社のMVNOとしてサービス提供している「UQ mobile」のテコ入れ策を実施。今春に提供開始した、音声通話を重視した料金プラン「ぴったりプラン」の提供に続いて、新たに家電量販店などで、auの販売員と相互に販売連携することを打ち出した。またワイモバイルに続いて「iPhone 5s」の販売を開始するなど、大手キャリアの強みを生かした攻めの施策を相次いで打ち出している。

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