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岡田正彦「歪められた現代医療のエビデンス:正しい健康法はこれだ!」

間違いだらけのコレステロールと中性脂肪の知識!数値が高い=健康に悪い、ではない!

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動脈硬化症心筋梗塞の素地をつくる


 HDLコレステロール値と中性脂肪値のどちらかが高いか、またはHDLコレステロール値が低すぎる場合、脂質異常症という病名がつくことになります。この状態を放置すると、動脈の壁にコレステロールが溜まり、動脈硬化症となる可能性が高まります。心臓の表面は、冠動脈と呼ばれる直径3~4mmより細い血管が覆っていて、心臓の筋肉に酸素と栄養素を送り込んでいます。この血管が動脈硬化症になると、内皮細胞に機能障害が生じ、血液の固まり(血栓)ができやすくなります。

 とくに中性脂肪の検査値が高い人では、血液中にVLDLが増えていることになるのですが、この微粒子が内皮細胞に触れるとホルモン様の物質が分泌され、いっそう血栓ができやすい状態となります。



 一連の出来事の結果として起こる病気が「心筋梗塞」です(図参照)。図中の緑色の写真は、私が研究用に育てたヒトの内皮細胞です。

 つまりコレステロールの高値は動脈硬化症の素地をつくり、一方、中性脂肪の高値は血栓形成を促進して心筋梗塞の発症をひと押しすると考えればよいでしょう。単にコレステロール値が高いだけ、あるいは中性脂肪値が高いだけで、ただちに病気になるわけではありません。

 大切な3つの検査値の判定法をまとめておきましょう。以下のいずれかを満たすと、脂質異常症と判定されます。

・LDLコレステロール:140mg/dL以上
・HDLコレステロール:40mg/dL未満
・中性脂肪:150mg/dL以上

 この基準に該当する人は、薬ではなく、まず生活習慣の改善に取り組むことです。具体的な方法については次回以降、順次、紹介していくことにします。
(文=岡田正彦/新潟大学名誉教授)

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