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千葉ロッテ&楽天、観客動員数が激増の謎…球場が「遊園地」化で楽しすぎる!

文=佐藤主祥/Sportswriters Café

 まずひとつ目に挙げられるのが、ユニホームの配布デーが多いこと。近年、各球団でレギュラーユニホーム以外の限定ユニホームを着用して試合を行うケースが多くなっており、その日はファンと一体となるために観客へ無料で配布するサービスが主流となりつつある。ただ、今年のロッテはユニホームをなんと4種類も配布しているのだ。

「白」=千葉移転25周年記念ロゴ入りピンストライプユニホーム
「赤」=ALL for CHIBAユニホーム
「青」=マリンフェスタユニホーム
「黒」=初代ブラックユニホーム

 この全種類を収集するには最低4試合は球場へ足を運ぶことが必要で、自然と観客動員数が増えることになる。加えて、今年はヘルメットも来場客に配布するなど、無料配布による顧客の獲得に相当な力を入れていることがわかる。

 また、ロッテはイベントも多く行っており、月に1度「マリンフェスタ」というファン感謝デーを開催している。概要としては、試合前の選手サイン会や写真撮影をはじめ、選手がファンをハイタッチで出迎えたり、選手自らがかき氷を販売するなど、選手とファンが触れ合う機会を多くつくっているのだ。

 試合後には、1000発打ち上げられる花火の観覧や、実際にグラウンドへ降りることができる「グラウンドウォーク」が開催され、ファンにとっては一生の思い出に残るような夢の企画が目白押しとなっている。

 しかし、こういった熱いファンサービスは試合の前後だけにとどまらない。ロッテは、ファンが選手に対して親近感を感じられるよう、球団や選手一人ひとりがツイッターやインスタグラムといったSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)も活発に利用しており、普段見ることのできない選手たちの素顔を写真や動画で掲載している。それによって、球団公式ツイッターのフォロワー数は前年比167%(4月29日終了時)と、着実にファンの層を増やしているのだ。

 こういったさまざまなファンサービスによって選手、球団、ファンが一体となり、顧客満足度が向上し、ひいてはチーム成績にも好影響を与えることも考えられる。今後の「マリーンズ旋風」に期待したい。

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