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実は今、プロ野球が空前のブームだった!球場満員続出でチケット入手困難、カープと横浜は観客激増

文=石川哲也/Sportswriters Café

10年前との比較で見えてくる今季の盛況ぶり

 昨今の球場がどれだけ盛況か、各球団の本拠地での「平均収容率」を今シーズンの前半戦(7月13日まで)と06年シーズンとで比較してみた。

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 収容率は、球場の収容人数に対する観客動員数の割合だ。動員数のカウント方法は球団によって若干の違いがあるようだが、原則として有料入場者のみをカウントしている。ただ、立ち見などもあるため、収容率が100%を超える試合もあり、逆に100%を割り込んでいてもチケット完売の札止めとなっていることもある。収容率が9割を超えていれば、どの席に座ってもほぼ前後左右に人がいる「満員状態」と考えてよいだろう。
 
 06年、1シーズンで185回だった収容率9割超の「満員状態」は、今シーズンは前半戦だけで173回もあった。読売ジャイアンツ(巨人)、福岡ソフトバンクホークスは平均収容率9割超、広島東洋カープ、横浜DeNAベイスターズ、阪神タイガースなども9割に迫っている。どうりでチケットがとりづらいわけだ。

 広島はチームが好調ということもあるが、06年と比べると平均収容率は倍増の勢いだ。09年に新球場なって以来、推し進めてきた米メジャーリーグ流のボールパーク化や、「カープ女子」などファン層拡大の施策が実を結んだ。

 長らくセ・リーグのお荷物的存在だった横浜は、10年前と比べ平均収容率は約36ポイント増し。親会社がDeNAに替わって以降、エンタテインメント産業らしくファンサービスに力を入れるようになった。放置状態だったファンクラブにテコ入れし、今シーズンはレギュラー会員は年会費3000円で、一般料金3900円のチケットが最大2枚ついてくる。球場に足を運ばせる仕組みをつくったことが功を奏した。これまでも、トイレの改修やボックスシートの導入など球場インフラの整備を進めてきたが、今年1月に本拠地・横浜スタジアムの運営会社を買収・子会社化し、さらなるボールパーク化を図っていく。

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