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実は今、プロ野球が空前のブームだった!球場満員続出でチケット入手困難、カープと横浜は観客激増

文=石川哲也/Sportswriters Café

 地域密着に特に力を入れ、大谷翔平や中田翔といった観客の呼べるスターがいる北海道日本ハムファイターズの平均収容率が67.31%で12球団最低というのは意外だが、これはチーム名に北海道を冠しているように、観客動員の対象地域が広範なこともあり、平日の集客に苦戦しているためだ。満員状態になったのも開幕戦を除く8回が土日祝日で、休日に限れば収容率は88.24%にまで跳ね上がる。

 同じく地方都市を本拠地とし、後背地の小さい宮城・仙台の東北楽天ゴールデンイーグルスは、週末の爆発的な動員はないが、平日もまずまず集客し76.63%でソフトバンクに次いで平均収容率パ・リーグ2位につけた。球場に観覧車やメリーゴーラウンドを設置するなど大掛かりなものから、年会費10万500円から500円、子ども向け、女性向けなどニーズに合わせたファンクラブのコースを用意し、チケット購入や球場での飲食で楽天ポイントが貯まる仕組みも整えるなど、リピーターを増やすことに成功し、安定した集客を図っている。

 軒並み集客好調ななか、元気がないのが中日ドラゴンズだ。06年の平均収容率は阪神、巨人の人気球団に次いで3位の88.22%だったが、今シーズン前半は8割を割り込んだ。満員状態も開幕以降1度しかない。監督が半強制的に休養させられるようなチーム状態では致し方ないということか。

 06年の中日は落合博満政権の最盛期で、リーグ優勝を果たしている。やはりチームが強いときのほうが、弱いときよりも球場に行ってみようというファンが増えるのは自然の成り行きではある。「チームは強いがファンサービスに消極的で、観客動員が伸びない」というのが、11年に落合氏が監督を退任した理由だったのは皮肉だ。
(文=石川哲也/Sportswriters Café)

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