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森真理「きれいで元気になるための栄養学」

アイス菓子、糖分脂質の過剰摂取で低栄養の危険…超簡単&栄養リッチのバナナアイスがお勧め

文=森真理/武庫川女子大学国際健康開発研究所講師、管理栄養士
アイス菓子、糖分脂質の過剰摂取で低栄養の危険…超簡単&栄養リッチのバナナアイスがお勧めの画像1「Thinkstock」より

 今年は暑い夏となりました。熱中症対策のための水分補給は欠かせませんが、暑すぎて食欲がなくなってしまう方も多いため、フラフラするから熱中症と思いきや、実は栄養不足だったという人や、水分不足から血液が濃くなりすぎて脳梗塞、心筋梗塞などの病気の前触れだったりする人もいるようです。

 ですので、夏の体調不良は、その原因が何かということを知った上での対策が実は重要です。また、体調不良にならないための予防対策を知っておくことも必要です。

 熱中症対策は、前回本連載記事でお伝えしたように、適度な水分とミネラルなどの栄養補給と体温が上がりすぎないような工夫がポイントですが、冷たい甘いもの(糖質)の摂りすぎが原因で栄養に偏りが生じ、脳の機能を正常に働かせることができない状態や、逆に急な糖の摂りすぎによる低血糖状態でやる気が起きなくなってしまう夏バテの状態など、それらはすべて栄養不足の状態が原因といえると思います。

バナナアイス

 そこで、暑い夏でも栄養が偏らないために簡単にできる対策があります。

 それがバナナアイス。バナナの皮をむいて食べやすい大きさにカットして、冷凍保存容器やフリーザーバッグに入れて冷凍するだけ。

 冷たい物がほしいと思った時に、アイスクリームや氷菓子を食べるより、高血圧対策になるカリウムなどのミネラルや抗酸化作用のあるビタミンCやビタミンE、動脈硬化の予防に有効な葉酸などのビタミン、整腸作用が期待できる食物繊維など、健康効果のある栄養価が高く、エネルギー量は低めなのでお勧めです(表1)。

アイス菓子、糖分脂質の過剰摂取で低栄養の危険…超簡単&栄養リッチのバナナアイスがお勧めの画像2

 また、無糖のヨーグルトなどと混ぜて食べると、カルシウムやタンパク質量もアップできますので、栄養補給食としてはなお良いものになります。ヨーグルトではなく、牛乳や豆乳を混ぜる場合はミキサーにかけるといいですね。

 また、少し値段ははりますが、冷凍マンゴーもおすすめです。βカロテンはバナナの10倍以上、ビタミンEや葉酸は3倍以上も含まれます。こちらもヨーグルトや牛乳で栄養価アップも可能です。

森真理/東海大学健康学部准教授、管理栄養士

森真理/東海大学健康学部准教授、管理栄養士

一般社団法人 スローカロリー研究会理事
日本循環器疾患予防学会 評議員
食育グループ Healthy+代表
西宮市教育委員主催、宮水ジュニア食育講師
NPO法人 世界健康フロンティア研究会 食育担当理事

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