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有馬賢治「日本を読み解くマーケティング・パースペクティブ」

ポケモンGO、人々の生活そのものを「変形」…なぜゲーム無関心の大人たちまでハマる?

解説=有馬賢治/立教大学経営学部教授、構成=A4studio

アウトドア型位置情報ゲームが生活に根付く可能性

 そして、ポケモンGOがはやることによって、社会的にもさまざまな効果があるという。

「GPS(位置情報システム)とAR(拡張現実)を使ったゲームの特性は、外に出向くことを主眼としていることです。これによって、従来は見落とされていた街のランドマークを再発見させたり、外出や旅行に新たな目的を与えたりする効果が期待できます。さらに、将来的には“ポケストップ”の拡大により地域振興に一役買うことも期待されています」

 しかし、新しいコンテンツのブームというのはいずれ去るもの。生活の一部としてポケモンGOが定着する可能性はあるのだろうか。

「ゲーム自体に熱中するのではなく、レアキャラを捕まえるために外出や旅行を楽しんだり、ウォーキングの暇つぶしに利用したりしてポケモンGOをプレイする、といったゲームを手段と捉えた新たな接し方がユーザーの間で浸透・定着していけば、このゲームが一時のブームで終わることはないでしょう。また、今後GPSとARを使った類似ゲームが増えてきた時に、これらアウトドア型位置情報ゲームの利用がひとつのレジャースタイルとして確立されることは十分に考えられます」

 ブームになるよりも、その人気を継続的に保つほうが難しい。しかし、ポケモンGOをはじめとした位置情報型アウトドアゲームは、あらゆる面で現代人の生活スタイルを変えることも可能かもしれない。
(解説=有馬賢治/立教大学経営学部教授、構成=A4studio)

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