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宇多川久美子「薬剤師が教える薬のリスク」

パンやパスタ、牛乳中心の食事は危険!健康を害する可能性、米離れの甚大な悪影響

文=宇多川久美子/薬剤師・栄養学博士
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 日本で自給できている食料はわずかですが、お米なら100%国産で賄えます。鎖国されていた江戸時代の食料自給率は100%でした。お米中心の食事で、国産ですべて賄えていたのです。

 時代が流れ、主食としてパンが入ってきたことで、肉や乳製品を食べる文化が定着してきました。輸入したもの同士のほうが相性は良いので、今のような食生活の欧米化が進んだのです。

 もちろん、それがすべて悪いとは言いませんが、もっと主食であるお米を中心に考えていけば、日本の食文化は揺るがないのではないでしょうか。

「ご飯・みそ汁・ぬか漬け」

 日本の伝統食といえば、「お米・みそ汁・ぬか漬け」です。みそ汁は日本が世界に誇れる発酵食品です。なぜなら、味噌は大豆と米と麦と食塩などからつくられた発酵食品で、ここに根菜類を入れ、さらにわかめや昆布といった海藻類も入れれば食事として完璧なものになるのです。今、「酵素ダイエット」などによって酵素や発酵食品が見直されていますが、何も目新しいものではありません。ぬか漬けや納豆など、昔から日本には発酵食品がたくさんあったのです。

 ちなみに、筆者の食生活で外さない3点セットは「お米・みそ汁・ぬか漬け」です。お米は、発芽させた玄米か、三分に精米して食べていますが、精米するとぬかが出てくるので、それによってぬか漬けがつくれます。

 ぬか漬けは、ハードルが高くてなかなか自分ではつくれないという人もいるでしょう。筆者は、精米したときに出るぬかで即席のぬか漬けをつくっていますが、つくり方はとても簡単です。保存袋にぬかと塩と水を入れるだけでぬか床の出来上がりです。そこに野菜を入れてつくるので、量が少なくても袋の外から手で揉めば、半日程度で簡単にできます。冷蔵庫の隅に立てかけて入れておけるので、場所も取りません。

 出張で家を空けることが多い筆者には、正式なぬか床を維持していくことは難しいですが、即席ぬか床はいつでもできます。もし、水が上がったり、すっぱくなったら保存袋ごと捨てることもできます。昔ながらの深い味わいはないかもしれませんが、簡単につくれてとても便利です。

「パンは大丈夫?」

 ひとり暮らしをしている年輩の方に話を聞くと、「朝はパン食で済ませている」という人がとても多いことに驚きます。

 昔ながらの日本食をずっと食べてこられた年代の方でさえそうなのです。その背景には、パン食のほうが手軽、安いなどといったこともあるのでしょう。

宇多川久美子/薬剤師・栄養学博士

宇多川久美子/薬剤師・栄養学博士

薬剤師として20年間医療の現場に身を置く中で、薬漬けの治療法に疑問を感じ、「薬を使わない薬剤師」を目指す。現在は、自らの経験と栄養学・運動生理学などの豊富な知識を生かし、感じて食べる「感食」、楽しく歩く「ハッピーウォーク」を中心に、薬に頼らない健康法を多くの人々に伝えている。『薬剤師は薬を飲まない』(廣済堂出版)、『薬が病気をつくる』(あさ出版)、『日本人はなぜ、「薬」を飲み過ぎるのか?』(ベストセラーズ)、『薬剤師は抗がん剤を使わない』(廣済堂出版)など著書多数。最新刊は3月23日出版の『それでも「コレステロール薬」を飲みますか?』(河出書房新社)。

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