例えば、比較的フォロワーの支持を集めやすい猫の写真でも、中年男性の場合、なんの工夫もなく猫を撮影しただけの「残念な構図」の写真が非常に多いという。

「フェイスブックは文章がベースとしてあるため、『写メ偏差値』の低さが目立ちませんが、インスタでは写真のセンスが何より重要。おしゃれ感が売りのSNSなのに、そこに突然、おしゃれじゃない中年男性が入ってくれば、メインユーザーである若者たちが拒絶反応を示すのも当然の話です」(同)

 また、中年男性には長い文章を好む人が多く、フェイスブックではコメント欄で議論する中年男性もよく見かける。一方、20代以下の若者の場合、LINEのやりとりひとつでも長文を好まない傾向があり、おおしま氏も「こればかりは世代の感覚の違いでしょう」と指摘する。もともと、文章で説明を加えず、写真のみを共有して楽しむインスタは、若者に最適化されたアプリなのである。

若い女性をフォローして勘違いコメント

 とはいえ、中年男性がアップする「残念な写真」を見たくないというだけであれば、最初からフォローしない、もしくはフォローを外せば問題は解決する。

 しかし、中年男性のインスタ利用に若者が反発するのは、写真のセンスだけが問題ではない。中年男性には、若い女性ユーザーをフォローしまくり、コメントをつけまくる、困った利用者も少なくないのだ。

 そう聞いて「え、それの何が問題なの?」と思った人は、すでに「残念な中年ユーザー」の仲間入りを果たしている可能性が高い。

「フェイスブックに比べてインスタは自己満足度が高く、同じものを好きな人たちが、仲間内でワイワイ盛り上がる要素が強い。例えば、若い女子が、自分のファッションを見せたくてアップした自撮りに対して、そのブランドが好きな人たちが『これ、かわいい』『これもかわいい』と盛り上がるイメージです。

 ところが、その感覚をわかっていない中年男性は、ファッションの自撮りに『かわいい!』と容姿をほめるなど、求められてもいないコメントをしてしまうのです」(同)

 写真をアップする20代女子のユーザーが求めているのは、中年男性の「かわいい」ではなく、同じ女子からの称賛のコメント。そこが理解できていない中年男性が非常に多いという。こうした空気を読めない中年男性が若者のインスタユーザーに嫌われてしまうのは、ある意味当然といえるだろう。

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