寒すぎる中年男性の「リア充」アピール

 インスタ中年男性が嫌われる理由は、ほかにもある。それは、中年男性にありがちな「もっと自分をよく見せたい」アピールだ。

 SNSは基本的に「自分の友達とつながって、人生を豊かにするためのもの」とされている。しかし、いつしか「自分を大きく見せる」ためのツールとして利用する人が増えてしまった。それが「中年男性を悪目立ちさせてしまう一因になっている」と、おおしま氏は分析する。

「『もっと自分をよく見せたい』というアピールについては、若い女子よりも中年男性のほうにドロドロしたものを感じます。女子のSNSの表現は、自撮りによる『かわいい』アピールや激しい『キラキラ女子』アピールなど、わかりやすくて直球です。

 一方、中年男性の『自分をよく見せたい』の場合、『若者のことがわかっている俺』『最新のツールを使いこなす俺』など、どこかゆがんだ表現に変わってしまう部分があります。若者からすると、そういう表現こそが『それ、全然なじんでる感じしないけど?(笑)』みたいな嘲笑の対象なんです」(同)

 こうした「もっと自分をよく見せたい」のバリエーションのひとつが、イタいとしかいいようがない中年男性の「リア充」アピールだ。高級ホテルのトイレでの自撮り、若い女子と一緒の写真など、インスタには「ハイソな自分」をアピールする中年男性ユーザーが数多くいるという。

「一緒にいた女子だけの写真をアップするならまだしも、自分も入れてしまうあたりが本当に『寒い』と思います。パーティー好きで、やたら分割した写真を上げる『パリピオヤジ』などもいますが、若者はスマホでインスタを見ています。分割写真では小さすぎてわからないんですよね。それ以前に、中年にもなってパリピ(パーティーピープル)を気取るのもどうかと思います」(同)

 芸能人やセレブならともかく、一般の中年男性のリア充アピールなど、インスタでは誰も求めていないのである。少なくとも、若者のユーザーは。

 もちろん、中年男性だけではなく、中年女性のユーザーも若者から「イタい」と思われているという。しかし、中年女性の自撮りは「同世代や上の世代の男性が称賛するから、それなりにニーズがある」とおおしま氏。自撮りを含めて、中年男性の写真にはそのニーズが存在しないのだ。

「もちろん、中年男性がインスタをやること自体はいいと思います。でも、インスタの主役はあくまでも20代以下の世代。基本的にあなた方を歓迎しているSNSではないんですよ、という点を認識した上で楽しむべきだと思いますね」(同)

 現在、30~50代でインスタをやっている男性は、これを機に自身のインスタライフを見つめ直してみる必要があるかもしれない。
(文=青柳直弥/ライター)

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