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石原結實「医療の常識を疑え!病気にならないための生き方」

筋肉の衰え、人体に極めて危険!がんや糖尿病等のあらゆる病気、ボケ・うつに直結

文=石原結實/イシハラクリニック院長、医学博士

(4)糖尿病の予防、改善

 筋肉増加により、筋肉細胞内のGLUT4(糖輸送担体)の活性が増し、血液中の糖分の筋肉細胞への取り込みが促進され、血糖が下がる。

(5)血圧の改善

 筋肉増加により、筋肉細胞の周辺の毛細血管が増加し、末梢血管抵抗が低下して、血圧が下がる。また「プロスタグランディン」「タウリン」などの「降圧物質」の産生も多くなる。

(6)うつ状態の改善

 筋肉増加により、筋肉細胞内でテストステロン(男性ホルモン。女性にも存在)が産生分泌され、自信が湧き、うつが改善される。

(7)記憶力の増強、ボケの予防

 筋肉運動は、脳の「海馬」(記憶の中枢)の血流を促して、認知症予防、記憶力増強に役立つ(ニューク大学・A・コンビット博士)。

(8)がん予防

 日常運動をしている人の血液内の「NK細胞」(白血球の一種で、がん細胞をやっつける)の活性は非常に高い。

 体温が1度上昇すると一時的(数時間)に免疫力は5~6倍になる、とされている。入浴、サウナ、運動などで発汗が始まる頃に、1度体温が上昇している。何か運動の習慣がある人は、終生続ける。これから始める人は、ウォーキングが基本であるが、室内運動なら、スクワット、ももあげ運動、フラミンゴ運動(交互に1分ずつ片足立ちをする=50分歩いたのと同じ効果)、貧乏ゆすり(3分やると20分歩いたのと同じ効果)などを汗がにじむ程度に毎日やると、今述べた筋肉(運動)の恩恵を受けられる。
(文=石原結實/イシハラクリニック院長、医学博士)

石原結實/イシハラクリニック院長、医学博士

石原結實/イシハラクリニック院長、医学博士

1948年長崎市生まれ。長崎大学医学部を卒業後、血液内科を専攻。「白血球の働きと食物・運動の関係」について研究し、同大学大学院博士課程修了。スイスの自然療法病院B・ベンナー・クリニックや、モスクワの断食療法病院でガンをはじめとする種々の病気、自然療法を勉強。コーカサス地方(ジョージア共和国)の長寿村にも長寿食の研究に5回赴く。現在は東京で漢方薬処方をするクリニックを開く傍ら、伊豆で健康増進を目的とする保養所、ヒポクラティック・サナトリウムを運営。著書はベストセラーとなった『生姜力』(主婦と生活社)、『「食べない」健康法』(PHP文庫)、『「体を温める」と病気は必ず治る』(三笠書房)、石原慎太郎氏との共著『老いを生きる自信』(PHP文庫)、『コロナは恐くない 怖いのはあなたの「血の汚れ」だ』など、330冊以上にのぼる。著書は韓国、中国、台湾、アメリカ、ロシア、ドイツ、フランス、タイなど世界各国で合計100冊以上翻訳出版されている。1995~2008年まで、日本テレビ系「おもいッきりテレビ」へのレギュラー出演など、テレビ、ラジオ、講演などでも活躍中。先祖は代々、鉄砲伝来で有名な種子島藩の御殿医。

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