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富家孝「危ない医療」

異常な医学部ブームの罠…6年大学通った末に低収入&激務、儲けるのは困難

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 いまや全国の開業医の多くが、2代目、3代目、4代目になっている。病院の新規開業は減っている。

 さらに、医者の将来に追い打ちをかけているのが「スマホ診療」などの「ヘルステック」の進展だ。スマホ診療では、自宅にいながら医者の診断を受けられる。また、今後AI(人工知能)がもっと発達すれば、生身の医者の代わりに患者を診て診断を下すようになるだろう。ヘルステックが進めば、医者そのものがいらなくなる。開業医も、内科系の医者なら必要なくなるかもしれない。

医学部に行くべきではない?


 というわけで、私は優秀な学生はなるべく医学部に行くべきでないと考えている。偏差値だけで進路を決めると取り返しがつかない。なにしろ医者になるには6年間かかる。後戻りは難しい。

 医学部人気の煽りを受けて、理工系学部に優秀な人材が入らなくなっているという。その結果、日本の「ものづくり」が人材不足で衰退してしまうのではないかと言われ出した。

 難関校として知られる灘高校では、東京大理1合格者が年々減っているという。2000年代半ばまで40人台半ばだったが、いまや30人がやっとで、その代わり医学部進学者が急増したという。なんと、15年は卒業生の43%、95人が国公立の医学部に合格したというから驚く。これでは、日本の将来が危ぶまれる。
(文=富家孝/医師、ラ・クイリマ代表取締役)

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