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スズキ、「自前主義」破綻しトヨタの軍門に下る…鈴木修会長86歳で異例の経営トップ続投宣言

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 鈴木氏の長男で社長の鈴木俊宏氏は、スズキに入社する前の約10年間、トヨタグループの大手自動車部品メーカー、デンソーで修業した。

 豊田家と鈴木家の親密な関係に、鈴木氏は今回も頼ったことになる。トヨタグループの創業者、豊田佐吉翁とスズキの創業者、鈴木道雄氏の発祥の地は、共に遠州(現在の静岡県西部)。現在も創業家の出身者がトップを務めるなど共通点が多い。

 鈴木氏は78年に社長になった時、先代の鈴木俊三氏(スズキ2代目社長)から「何かあったらトヨタに(駆け込め)」と申し渡されたというエピソードが残っている。俊宏氏を社長にした折にも、豊田章一郎氏のもとへ俊宏氏を連れて挨拶に行っている。同業他社で社長をお披露目したのはトヨタだけだ。

スズキのトヨタグループ入りは規定路線


 2月22日付当サイト記事『スズキを愛しすぎた鈴木修会長、非情な決断か…長男社長切り&トヨタに丸飲みされる覚悟か』において、スズキ、トヨタ提携の内情を紹介した。10月の提携を先取りした内容だが、ポイントは「トヨタの総合企画部が策定した戦略マップに『スズキとの提携』が重要な検討テーマとして載っているとの情報もある」という点だ。トヨタにとって、スズキのグループ入りは“規定路線”なのである。

 トヨタは当面、インドで圧倒的なシェア(40%)を握るスズキ(マルチ・スズキ)との協業によって、インドでのシェア拡大を目指す。

 スズキは独フォルクスワーゲン(VW)が保有していたスズキ株式(19.9%)を4602億円で買い戻した。そのうち10%程度をトヨタに割り当てるという線が有力だ。鈴木氏は「自主独立路線」のもとで経営の最前線に立つと、10月12日の記者会見で明言した。したがって、一気に19.9%分すべてをトヨタに譲り渡すことはしないだろう。それでも今年度(17年3月)中に資本参加は実現することが確実視されている。

肉親よりスズキを愛する鈴木氏


 スズキでは15年6月30日、父から長男へと社長が交代した。俊宏氏が社長兼最高執行責任者(COO)に就き、鈴木氏は会長兼CEOとなった。株式総会からわずか4日後という異例の社長交代劇だったが、これはVWとの提携解消後を見据えたものといわれた。VWから買い戻した株を切り札に、鈴木氏が提携交渉を仕切り、俊宏氏は経営の実務を遂行するという役割分担である。

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