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過酷な10代でき婚の実態…経済的苦境、夫が家庭放置

文=谷口京子/清談社
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避妊具に穴を開けてでき婚した30代女性

 一方、都市部のでき婚は年齢もキャリアもさまざまで、なかには計画的にでき婚をするケースもあるという。

「目当ての彼とセックスする際に、コンドームに穴を開け、思惑通り妊娠してでき婚をした30代前半の女性もいました。しかし、計画的だからといって、結婚生活がうまくいくとは限りません。こういう場合、男性側に結婚に対する覚悟や子供を育てることの精神的な準備が足りないので、やはり離婚につながることが多いのです。妊娠させたことの責任感が先に立ち、相手のことを愛しているのか、一生守り切る自信があるのかが見えなくなっているんです。また、都市部の経済的に自立した女性のなかには、子供をつくることが一番の目的で、結婚生活そのものにはあまり執着のない人もいます」(同)

 また、女性側だけでなく、男性側にも問題はあるという。

「その場の快楽だけを求めて避妊しない男性はもってのほかですが、ほかにも、妊娠適齢期の交際相手に煮え切らない態度を取り続ける男性も、態度をはっきりさせるべきだと思います」(同)

 デメリットばかり目立つでき婚だが、メリットがゼロというわけでもない。例えば、若年層のでき婚には、体力があるうちに出産・育児ができるという利点もある。

「子育ては24時間体制なので、やはり相応の体力が必要です。その後の将来設計が立てられるのであれば、早めに妊娠するに越したことはありません。ただし、それは夫婦関係が順調で、結婚生活に問題がないことが大前提。それができていないのが現実なのです」(同)

 そして、経済的な問題も重要だ。現在、子供1人を育てるためには約3000万円が必要ともいわれている。今の日本の経済状況を考えると、本来なら「本当に子育てができるのか」「失業したらどうするのか」など、シミュレーションした上で子供をつくる必要があるのだ。

「それでも、生んだ以上は親の責任をしっかりと果たすべきです。そして、離婚した人も、再婚を考える際にはより慎重に男女のお付き合いをしていただきたいです」(同)

 ネガティブなイメージを払拭するためか、最近はでき婚が「授かり婚」「おめでた婚」と言い換えられることも増えてきた。しかし、いくら表現を変えても、有吉が「順番が違う」と発言していたように、無計画な妊娠であることには変わりない。一時の快楽や感情に流されて避妊を怠ると、その先に待っているのは離婚や生活苦であるということは、覚えておいたほうがよさそうだ。
(文=谷口京子/清談社)

※10月26日掲載時点で、『19歳以下の既婚女性のうち、離婚した割合が82.74%に上るという驚きのデータがある』と記載しておりましたが、単位は‰の間違いでした。お詫びして訂正いたします。

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