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宮永博史「世界一わかりやすいビジネスの教科書」

太陽光発電ブーム終焉でも参入、「草刈機まさお」などダジャレ商品名…ヘンな超優良企業

文=宮永博史/東京理科大学大学院MOT<技術経営>専攻教授

 太陽光発電市場そのものは縮小しても、筑水キャニコムのように、そこを成長市場ととらえる考え方は、ゴールドラッシュ時代に金鉱掘たちにジーンズを提供して成功したという逸話を思い出させる。16年のノーベル医学・生理学賞を受賞した大隅良典先生は、道なき道を行くことをモットーにしている。マーケティング用語でいえば、レッドオーシャンではなくブルーオーシャンを志向してきた方だ。

 ブルーオーシャンを目指すのは言葉で言うほど容易ではない。大隅先生は基礎研究の重要さと、短期志向の競争的資金に頼る大学の危うさを指摘されているが、企業経営においても心すべきことだ。そのためには、ブームを少し離れたところから見る、世阿弥の言葉でいう「離見の見」が重要ということであろう。
(文=宮永博史/東京理科大学大学院MOT<技術経営>専攻教授)

【参考文献】
1.茂った雑草におさらば、日経産業新聞、2016年9月6日
2.筑水キャニコム 商品名にダジャレ、日経産業新聞、2013年10月2日

●宮永博史 
東京理科大学大学院イノベーション研究科 技術経営(MOT)専攻 教授。東京大学工学部・MIT大学院修了。NTT、AT&T、SRI、デロイトトーマツコンサルティング(現アビームコンサルティング)を経て2004年より現職。主な著書に「顧客創造実践講座」、「世界一わかりやすいマーケティングの教科書」、「幸運と不運には法則がある」、「理系の企画力」、「技術を武器にする経営」(共著)、「全員が一流をめざす経営」(共著)、「成功者の絶対法則 セレンディピティ」「下手なビッグデータよりも賢いスモールデータ」などがある。

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