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新見正則「医療の極論、常識、非常識」

適正体重や理想体重、無意味で非科学的?日本の「肥満」の定義は厳しすぎる?

文=新見正則/医学博士、医師

 極論君の主張です。

「確かに他人が決めた理想的体重に合わせることは、馬鹿げているかもしれません。ただ、それを目安にするぶんにはいいではないですか。肥満の専門家が理想としている値を知って、そして自分に照らし合わせて生きていけばいいのです」

 最後に常識君のコメントです。

「悪い肥満では内臓脂肪が100平方cm以上です。内臓脂肪は腸の周りに付いている脂肪で、付きやすく落としやすいのです。炭水化物の制限や運動で皮下脂肪よりもはるかに簡単に、そして早く減少します。体重がほとんど変わらなくても、内臓脂肪は努力で減少します。皮下脂肪は定期預金、内臓脂肪は普通預金のイメージです。太っていると実感している人はまず内臓脂肪の減量を心がけましょう」

 妙に極論君、非常識君、常識君の意見が一致しました。
(文=新見正則/医学博士、医師)

新見正則/医学博士・医師

新見正則/医学博士・医師

1959年生まれ
1985年 慶應義塾大学医学部卒業
1985年~ 慶應義塾大学医学部外科
1993~1998年 英国オックスフォード大学医学部博士課程
1998年~ 帝京大学医学部外科に勤務

 幅広い知識を持つ臨床医で、移植免疫学のサイエンティスト、そしてセカンドオピニオンのパイオニアで、モダン・カンポウやメディカルヨガの啓蒙者、趣味はトライアスロン。著書多数。なお、診察希望者は帝京大学医学部付属病院または公益財団法人愛世会愛誠病院で受診してください。大学病院は紹介状が必要です。

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