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怒声の国会、バトルは全部演技だった!北方領土交渉であの森喜朗・宗男コンビ復活&暗礁?

文=神澤志万/国会議員秘書

 質疑をボイコットしておきながら、採決時にはパフォーマンスのために戻ってくるなんて、なんだか出来レースのようです。そんななかでも委員長は最後まで声を張り上げ、粛々と委員会運営を進め、賛成討論をした後の採決でしたから、今までの強行採決のように「手続きミス」を後から追及されることはなさそうです。

 最近はめっきり減りましたが、国会のバトルを楽しみにされている方も多いのではないでしょうか。内側を知ってしまうと、結局はパフォーマンスです。

 この強行採決の時に、委員長を取り囲み、手にしているプラカードをテレビ画面に見えるように出している野党議員たちに注目してみてください。

 みなさんがご覧になるニュース映像は、委員長を向かいにして右側から撮影されます。これを知っている野党議員たちは、抗議しながらもきちんと「カメラアングル」を計算して、プラカードを掲げているのです。

 そして私たち秘書は、院内のライブ中継で委員会をウォッチしています。審議中継用のカメラは、反対の左側から撮影されます。野次などもすべて聞こえますが、プラカードの裏側しか映らないため、私たち秘書は何が書かれているのかわかりません。

年内解散はなし

 TPP関連法案にもたついたことで、年内の解散は実現見込みが低くなったとはいえ、「1月解散・2月選挙ならばできるだろう」という意見はまだあります。しかし、それもここにきてトーンダウンしてきました。

 安倍総理は、北方領土問題の解決に意欲を見せています。「ロシアから領土返還の約束をもらって自分の支持率を不動のものとし、その人気を背景に解散総選挙に打って出る」との筋書きを描いているといわれていますが、実はロシアとの交渉がうまくいっていないようです。

 森喜朗元総理や、鈴木宗男元官房副長官の持つロシアとのパイプを使いながら話を水面下で進めていたようですが、正規ルート(外務省)と裏ルート(森=鈴木ライン)が対立したり、ロシア側の意向をうまく汲み取れなかったりしたため、交渉が暗礁に乗り上げているとみられています。

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