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『逃げ恥』ダンス動画アップ、容認宣言でも違法&処罰の危険…TBS「回答なし」

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著作権法違反

 『逃げ恥』のエンディングで流れるダンス(以下「本件ダンス」という)ですが、新垣結衣さんのあまりのかわいさに心を奪われている弁護士は当職だけではないはずです。もっとも、いくら“ガッキー”がかわいいからといって、個人や企業が本件ダンスを踊っている動画を撮影し、当該動画をYouTubeなどにアップしてしまった場合、実は著作権法違反になってしまいます。その理由は次のとおりです。

 まず、著作権法は、「著作物」について「思想や感情を創作的に表現したもの」と定義し、著作物として「舞踏」を例示しています(著作権法2条1項1号、10条1項3号)。また、裁判所も単なる既存ステップの組み合わせにとどまらず、顕著な特徴を有するなどの独創性を有するダンスであれば、当該ダンスは著作権法上の著作物に該当することを認めています(映画『Shall we ダンス?』事件)。

 そして、本件ダンスは、顕著な特徴を有する独創的な振り付けであると評価できることから、著作権法上の「著作物」に該当する可能性が高いと考えられますので、著作者以外の者が本件ダンスの著作権を侵害することは許されません。

 ここで、著作権者が有する著作権の内容として、インターネットなどを通じて著作物を自動的に公衆に送信し得る状態に置く権利(=送信可能化権)等がありますので(著作権法23条1項)、著作物である本件ダンスの動画をYouTubeなどにアップする行為は、著作権者の送信可能化権等を侵害していることになります。

 なお、非営利目的などの要件を満たしているのであれば、他人の著作物であるダンスを人前で踊ることが許される場合もありますが、他人の著作物の送信可能化等については非営利目的であったとしても認められておりませんので、著作権法違反を免れることにはなりません。

 以上のことから、本件ダンスの動画をYouTubeにアップする行為は、その目的のいかんを問わず、著作権法違反になるものと考えられます。

親告罪

 本件ダンスを踊っている動画をYouTubeなどにアップすることで、他人の著作権(送信可能化権等)を侵害した場合、著作権者は投稿者に対し、損害賠償請求や配信の差止請求(投稿の削除)といった民事上の請求をすることができます。

 そのうえ、投稿者に対しては著作権法違反によって10年以下の懲役若しくは1000万円以下の罰金、又は懲役刑及び罰金刑の両方という重い刑罰が科されることになります(著作権法119条1項)。

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