NEW

マイナンバー、大量の通知カード作成漏れ発覚…システムに重大な欠陥か

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

通知カードの作成漏れ


 より深刻なのは、ヒューマンエラー以外の理由で発生した「通知カードの作成漏れ」のほうである。東京都葛飾区では15年11月中旬、約5000世帯分の通知カードが印刷されていないことが判明。印刷されていなかったのは、同区内の白鳥2丁目の一部と、3、4丁目の全世帯だった。この地域の通知カードが郵便局に搬入されていないことに郵便局員が気づき、葛飾区役所に問い合わせたことで、印刷漏れがあることが明らかになった。

 では、何が深刻なのか。J‐LISでは、外部から指摘されるまで、通知カードの「作成漏れ」の発生に気づかなかったばかりか、J‐LISのシステム上はなぜか「作成は正常に終了した」と認識されていたからだ。最新のITシステムが導入されたという割に、まったく頼りにならない。

 報道によると、葛飾区から受け取った住民データをJ‐LISの「継続サーバー」から「管理サーバー」へと移行した際、J‐LISのシステムが一時停止したのだという。そのため、葛飾区内の一部の住民データがサーバーから消えてしまい、そのデータがそのまま国立印刷局へと転送されたために、データがない分の通知カードが印刷されず、当然、住民にも郵送されていなかった。だが、J‐LISのコンピューター端末上では「終了」と表示され、システム上は正常に作動したことになっていたというのだった。

 一方、葛飾区役所では、通知カードの作成が正常に終了した場合にJ‐LISから、インターネットとは別の専用回線で送信されてくるはずだった「登録」通知が届いていなかった。それはすなわち、消えてしまった住民データが存在することを示していたのだが、同区役所でも「作成漏れ」の発生に気づけなかった。

棚上げされる「原因説明」


 マイナンバーシステムの脆弱性が露呈した件について、J‐LISは印刷漏れにつながった不具合の理由を明かしていない。なんと自身のミスで迷惑をかけた葛飾区にさえ、原因の説明を拒んでいるというのだ。

 1月1日付産経新聞デジタル配信記事によれば、J‐LISはマイナンバーシステムのプログラムに誤りがあったと断定しているという。高市早苗総務相は2015年12月8日の記者会見で、その原因について「解析を行なっている」としており、その後、原因が突き止められたようなのだが、「機構(J‐LIS)は産経新聞の取材に対し、システムの不具合の具体的な原因について『特定したが、セキュリティー上の理由から言えない』としている」(同記事より)。

マイナンバー、大量の通知カード作成漏れ発覚…システムに重大な欠陥かのページです。ビジネスジャーナルは、企業・業界、マイナンバー制度作成漏れ番号通知カード送付の最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!

Ranking
  • 企業・業界
  • ビジネス
  • 総合
BJ おすすめ記事