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トクホのお茶は危険?「体に悪影響」とする専門家も…茶カテキンのサプリで障害例も

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「どんな成分にも言えますが、『100%、いい面しかない』ということはあり得ません。わかりやすい例では、お茶に含まれるカフェインは眠気を覚ます効果がありますが、心拍数の上昇など心臓に負担をかける副作用もあります。

 そこで、茶葉に含まれるアミノ酸が血管を広げて緊張感を和らげ、カフェインが与える負担を緩和させてくれるのです。ところが、ひとつの成分を人工的に加えると、その成分の比重が重くなるため、副作用に対するブレーキが効かなくなる可能性があるのです」(同)

 自然の茶葉は、ある成分がもたらす体への負担を、ほかの成分が緩和するという絶妙なバランスで成り立っている。トクホのお茶の場合、そうしたバランスを無視し、ひとつの成分に偏って摂取してしまうことが問題なのだという。

 実際、海外では高濃度茶カテキンを含んだサプリメントで肝機能障害が引き起こされる事例が起きており、日本でも、15年12月にカフェイン入りのエナジードリンクや錠剤の多量摂取によって男性が死亡していたことが明らかになった。

茶ポリフェノールの多量摂取は「薬」扱い?

 また、森山氏は、トクホの審査基準についても疑問を投げかける。

「仮に10万人規模の検証を行っても、世界規模の人口で考えればわずかな人数ですし、人種・年齢・性別などの違いを考えると、すべての体質を網羅しているとはいえません。

 短期間の審査だけで安全と言い切るのも乱暴です。自然のお茶であれば、中国で5000年、日本で1200年、イギリスでは200年も飲まれ続け、その安全性が保証されています。しかし、トクホの場合は制度開始から30年とたっていないため、その後どんな影響があるかまではわかりません。

 アメリカでは茶ポリフェノールの抗がん作用が注目を集め、末期がんの治療薬としても使われることもあります。とはいえ、茶ポリフェノールを重点的に摂る場合は、あくまでも『薬』として扱われ、対象者や服用量などが細かく規定されています」(同)

 トクホのお茶の最大の問題は、このように、海外では「薬」として扱われる成分を万人に向けて販売している点にある。本来なら、個々の体質、年齢、体重に適した使用量を明記して販売するべきなのだ。

 実際、お茶の国・中国ですら、茶葉を使った飲料品には茶カテキンの含有量を明記するように義務付けられている。

「たばこも同様に街中で購入できますが、年齢制限や体への影響がきちんと明記されています。ところが、トクホのお茶は副作用については触れられておらず、ひたすらいい面だけが宣伝されているのが実情です」(同)

 当然の話だが、飲むだけでやせられる魔法のようなお茶など存在しない。宣伝文句に釣られ、安易に飛びつくのはやめたほうがいいだろう。後で痛い目に遭ったとしても、国やメーカーが責任を取ってくれるとは限らない。
(文=喜屋武良子/清談社)

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