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貯金1000万円の人が実はしない行為…少額出費の連鎖で全然貯金できない人との違いとは

構成=編集部
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――本書では、「月1万円の無駄遣いを貯蓄に回すことができれば、年間12万円、10年で120万円のお金になる」と伝えていますね。ほかに貯めるコツはありますか?

西山 貯めるのが苦手な人は怒っていることが多く、1000万円以上貯めている人はあまり怒らないという傾向があります。前者は「時代が悪い」「上司が悪い」「ボーナスが出ないなんて、うちの会社はひどい」と文句を言って、ストレス解消にお金をどんどん使っていることが多いのですが、当然ながら人のせいにしても問題は解決しないのです。

 一方、貯めるのが上手な人は問題を直視した上で「じゃあ、自分はどうすればいいのか」と考えて、お金に関する情報を集めたり、勉強して資格を取ったり、会社や行政の制度を調べたりします。また、「自分は運がいい」と思っていることも共通点です。貯まる人のなかには、会社が倒産して給料が未払いになったり、家族が大きな借金を背負ったり、過去に大変な経験をしている場合があります。しかし、それをきっかけにお金に関する意識を高めて“体質”を変え、その結果「私は運がよかった」と語るのです。

貯蓄上手ほど、実はお金を使っている?

――ほかにも、貯まる人にはどんな特徴や共通項があるのでしょうか?

西山 以前、雑誌の企画でデータ比較を行ったとき、「貯まる人は圧倒的に早寝早起き」という結果が出ました。私自身の体験を振り返っても、出社に間に合う時間ギリギリまで寝ていたときより、朝型に変えて7時半出社のスタイルにしたときのほうが、仕事がはかどり、結果的にスキルや給料のアップにつながったと感じています。

 また、実は上手に貯めている人ほど、ほどよくお金を使っています。タクシーを使って時間を買ったり、仕事に役立ちそうな本やセミナーに投資したり、高い洋服やアイテムを買って仕事に精を出したり……。そうやって生活全体をうまく回したほうが、トータルで考えれば生産性は高くなるでしょう。逆に、100円でも安いものを探して30分を無駄にするなど、時間を削ってまでお金を生み出そうとするのは、ビジネスパーソンには禁物です。

――節約が人生の本筋ではなく、「人生を楽しく豊かに過ごすために、お金を貯める」ということですね。

西山 はい、その通りです。本書にも詳しく書いているのですが、「100万円貯めたい」と思ったら、実は2割増しの「120万円」をゴールに設定するのが近道です。そして、めでたく120万円貯まったら、20万円はパーッと使うぐらいの気持ちでいいと思います。そうすることで、「がんばればお金は貯まるし、たくさん使うこともできる」という成功体験になりますから。

 人生の大切な時期に「我慢、我慢」で成長や楽しみの機会を逃してしまってはもったいないです。お金は「貯めどき」と「使いどき」を見極めることが大切です。

『お金が貯まる「体質」のつくり方』 お金が貯まるかどうかは、年収の差だけではなく、お金の使い方や日々の生活習慣などの「体質」にありました。ストレスなく、幸せになりながらお金が貯まる人になるシンプルな習慣と考え方について紹介。人生をより豊かに、自由に生きるための37のコツをお伝えしています。 amazon_associate_logo.jpg

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