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安倍政権の中枢・内閣官房参与めぐり不可解人事発覚…キャリア官僚が一斉に不快感

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各省庁は不快感


 前田氏は「風見鶏」とも評されている。民主党政権時代は仙石由人官房長官に食い込み、自らが内閣官房参与に就任して、インドや東南アジアへの日本からの経済支援を、政府の背後から操っていたといわれる。

「今でも仙石氏の面倒を見ているほか、民主党に情報を流して野党にもいい顔をしている」(政治部記者)

 このため、政府系金融機関の重鎮でありながら、「政商気取り」といった批判も霞が関の一部から出ている。
 
 今年、JBICのナンバー2である副総裁に専務から昇格した前田氏は、自らの人事も動かした。JBICは財務省の管轄で、この6月までは渡辺博史元財務官が総裁だった。渡辺氏が退任後、代わりに元国税庁長官の林信光氏が天下って総裁に就くとみられていたが、そのポストは専務で、前田氏の下に置かれた。前田氏はJBICの前身である日本輸出入銀行のプロパー職員出身。通常ならば管轄官庁から天下ってきた高級キャリア官僚の上のポストに前田氏が就けるはずがない。そして、トップの総裁には元住友銀行常務の近藤章氏が起用された。

「この近藤氏、住銀時代は国際畑なので適任のように思われているが、かつてある問題を起こして失脚した経歴の持ち主。JBICで権勢を振るうことはなく、形だけの『お飾り総裁』にすぎず、事実上の総裁は前田氏で、官邸へのパイプを使ってこの人事を画策した」(大手銀行関係者)

 こうした前田氏の権勢ぶりに財務省は不快感を示しているそうだ。さらには外務省や経産省、国土交通省といったインフラ輸出に絡む関係官庁を差し置いて出しゃばってくる前田氏は、霞が関の反発も買い始めている。今後、前田氏は得意の処世術で霞が関や永田町の世界を泳ぎ切れるかが見ものだ。
(文=編集部)

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