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新見正則「医療の極論、常識、非常識」

インフルエンザワクチンは無意味?いや、有効?20分おきにお茶を飲むと予防効果?

文=新見正則/医学博士、医師
インフルエンザワクチンは無意味?いや、有効?20分おきにお茶を飲むと予防効果?の画像1「Thinkstock」より

 今回はインフルエンザの話題で盛り上がっています。“極論君”は「世の中でインフルエンザの予防にとって良いといわれることはなんでもやる」と、いつもの極論主義です。当然に予防接種は行い、手洗い、うがいを励行しているのです。一方で“非常識君”は、「予防接種は受けても受けなくても同じで、手洗いもうがいも一生懸命には行わない」という主張です。

 そこで、極論君が「では、どうやってインフルエンザの予防を行うのですか?」と質問します。以下が非常識君の答えです。

「まず、免疫力を落とさないことが大切です。世の中でいう免疫力とは、リンパ球や抗体の能力を測定しているわけではなく、健康力と同じような意味です。

・規則正しい生活をする。
・体を冷やし過ぎない。
・食事は抜かない。
・冷たいものを飲み過ぎない。
・こたつでうたた寝しない。
・ストレスを溜めない。
・睡眠時間を十分に取る。

 こうしたことに気を配ります。インフルエンザは流行しています。そして流行している場所を完全に避ける生活をできる人は限られています。そうであれば、感染の機会はたくさんあるのに全員が感染しているわけではないのです。つまり『免疫力=健康力の維持』が大切です。そしてインフルエンザや風邪に感染した初期に正しく体温を上げると、悪化させずに乗り切ることができます」

インフルエンザワクチンは、完全ではない

 そこで、極論君が「なぜ、インフルエンザの予防接種を強く勧めないのですか?」と質問します。非常識君はこう回答します。

厚生労働省のHPには、次のような記載があります。

『インフルエンザワクチンは、接種すればインフルエンザに絶対にかからない、というものではありませんが、ある程度の発病を阻止する効果があり、また、たとえかかっても症状が重くなることを阻止する効果があります。ただし、この効果も100%ではないことに御留意ください』

新見正則/医学博士・医師

新見正則/医学博士・医師

1959年生まれ
1985年 慶應義塾大学医学部卒業
1985年~ 慶應義塾大学医学部外科
1993~1998年 英国オックスフォード大学医学部博士課程
1998年~ 帝京大学医学部外科に勤務

 幅広い知識を持つ臨床医で、移植免疫学のサイエンティスト、そしてセカンドオピニオンのパイオニアで、モダン・カンポウやメディカルヨガの啓蒙者、趣味はトライアスロン。著書多数。なお、診察希望者は帝京大学医学部付属病院または公益財団法人愛世会愛誠病院で受診してください。大学病院は紹介状が必要です。

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