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新見正則「医療の極論、常識、非常識」

うつ病の薬は無意味で危険?いや、必要?米国では販売推進の医薬品企業に罰金命令

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 非常識君の反論です。

「子供に安易にSSRIの販売促進をしたとして、アメリカ司法省が医薬品メーカーに30億ドル(3300億円)の罰金を命じていることはご存じですか。同じような罰金は他のメーカーも支払っています。そして、罰金を払って、その後も同じ薬剤の販売は続いています。こんな情報が医療サイドからしっかりと発信されていないことも大問題と思いますが。だからこそ、うつ病やうつ病もどきは、薬剤などは飲まずにまず休息で様子を見れば良いのではないでしょうか」

 極論君の意見です。

「うつ病患者は自殺念慮があります。ですから、うつ病の人を励ますことはやってはいけないことです。実際に医師国家試験にも出題されています。ですから、しっかりと薬剤で治療すべきです」

 すると、常識君が仲裁に入ります。

「SSRIや向精神薬が日本では必要以上に使用されているのかもしれません。でも、心の病に対する薬が必要な人が皆無とは思えません。専門家の視点から適正使用を啓蒙することが、何より大切に思えます。患者さんもできれば薬に頼らずに、休息を取ることも必要かもしれません。お話がしやすいかかりつけ医を見つけて、そんな相談をすることが大切なのではないでしょうか」

 非常識君、極論君、常識君が思い思いの意見を述べて終了となりました。答えは簡単には見つかりませんでした。
(文=新見正則/医学博士、医師)

●新見正則(にいみ・まさのり)
1959年生まれ
1985年 慶應義塾大学医学部卒業
1985年~ 慶應義塾大学医学部外科
1993~1998年 英国オックスフォード大学医学部博士課程
1998年~ 帝京大学医学部外科に勤務

幅広い知識を持つ臨床医で、移植免疫学のサイエンティスト、そしてセカンドオピニオンのパイオニアで、モダン・カンポウやメディカルヨガの啓蒙者、趣味はトライアスロン。著書多数。なお、診察希望者は帝京大学医学部付属病院または公益財団法人愛世会愛誠病院で受診してください。大学病院は紹介状が必要です。

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