AVの雄・SOD、「ナンバーワンよりオンリーワン」へ解体的改革始動…エロの総合企業目指す

「3年以内に会社を潰せ」という謎の指令

――5年後、あるいは10年後、SODをどういう企業にしていきたいですか？

野本　やっぱり、「エロ」のあるところに必ずSODの名前があるのが理想ですね。AVだけではなく、イベントや雑誌、書籍かもしれませんが、「エロがからむところに必ずSODがいる」という立ち位置です。

　9月に一般向けのゴルフ雑誌を出したのですが、これも「できるだけSODらしさを入れる」ということを考えました。読めばゴルフがうまくなり、ちゃんとエロの要素もあって、家族で住んでいるリビングにもギリギリ置いておける雑誌を目指しました。

　常にチャレンジはしていきたいし、今までやっていなかったことも積極的にやっていきたい。創業者の高橋がなりからは「3年以内に会社を潰せ」というミッションももらっているんですが……。

――謎かけみたいな、深い意味を含んだミッションですね。

野本　若手が育つまで3年はかかるというのもありますね。自分が思い描いているものと、ユーザーが喜ぶもののバランスを取れるような作品をつくれるようになるまで、やっぱり3年はかかります。

　その間にSODを、ちゃんとモノが売れて、制作者をバックアップできるような会社にしておきたい。そして、育った若手とともにドーンと大きなことをやりたいと思っています。そこに間に合わなかったら、SODは潰れてもいい。会社がなくなったら？　そうですね、社員たちとカレー店をやりたいですね。

――ありがとうございました。
（構成＝ソマリキヨシロウ／清談社）

●野本ダイトリ（のもと・だいとり）
1981年1月7日生まれ。埼玉県出身。2004年、SODクリエイトに新卒入社。2016年6月より現職

野本ダイトリ SOD (@nomotoyoshiaki) | Twitter