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黒田尚子「『足るを知る』のマネー学」

突然に夫を襲う「熟年離婚」増加、資産も家も失い賃貸暮らし…超重要なお金の話

文=黒田尚子/ファイナンシャルプランナー
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 熟年離婚は、妻からいきなり言われて、夫は寝耳に水といったパターンが多いという。妻から離婚を切り出された夫たちは、「まさかウチが!」と口を揃える。

 そりゃあそうだろう。妻たちは、長年溜まりに溜まった不満を押し殺し、バレないよう綿密に「計画」を立て、遂行しようとしているのだから。

 しかし、実際に離婚した人に聞くと、「良かった」と答える人は半分程度。すべての人がハッピーになれるとは限らない。お金の問題をはじめ、煩雑な手続き、生活、仕事、住まい、子ども、世間体などなど、離婚後にはさまざまな問題が生じる。

結婚の幸福度」を客観的に測定し、数値化した指数として「QOM」(Quality of Marriage)なるものが開発されている。「自己PR力」「観察力」「ケンカ力」「仲良し力」「境界力」「過去未来力」の6つのカテゴリーからなる設問に答えることで、現在の結婚の幸せが1,000点満点で数値化されるという。個人的にも、夫婦間のQOMがどうなっているか測ってみたいものだ。

 長年連れ添ってきた「自信」が「過信」に過ぎなかったということがないよう、自分たちは大丈夫と思い込まず、たまにはお互い結婚生活をどんな風に考えているか客観的に見てみるのもよいかもしれない。
(文=黒田尚子/ファイナンシャルプランナー)

黒田尚子/ファイナンシャル・プランナー

黒田尚子/ファイナンシャル・プランナー

 1969年富山県富山市生まれ。立命館大学法学部卒業後、1992年、株式会社日本総合研究所に入社。在職中に、FP資格を取得し、1997年同社退社。翌年、独立系FPとして転身を図る。2009年末に乳がん告知を受け、自らの体験から、がんなど病気に対する経済的備えの重要性を訴える活動を行うほか、老後・介護・消費者問題にも注力。聖路加国際病院のがん経験者向けプロジェクト「おさいふリング」のファシリテーター、NPO法人キャンサーネットジャパン・アドバイザリーボード(外部評価委員会)メンバー、NPO法人がんと暮らしを考える会理事なども務める。著書に「がんとお金の本」、「がんとわたしノート」(Bkc)、「がんとお金の真実(リアル)」(セールス手帖社)、「50代からのお金のはなし」(プレジデント社)、「入院・介護「はじめて」ガイド」(主婦の友社)(共同監修)など。近著は「親の介護とお金が心配です」(主婦の友社)(監修)(6月21日発売)
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